中国でPM2.5実測 広州の濃度は日本の8倍以上
山谷剛史 中国専門ITライター

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2015/7/17 6:30
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日経トレンディネット
 微小粒子状物質「PM2.5」の問題が一向に改善されない中国では、個人用のPM2.5チェッカーが続々と登場している。筆者はパソコン用マウスのような外観をした「空気盒子(ごうし)」という製品を購入。中国各地でPM2.5の濃度を計測してみた。

PM2.5による大気汚染が最もひどくなるのは、人々が暖をとるために石炭を燃やす冬である。この春には、CCTV(中国中央電視台)の元記者がPM2.5問題を訴える狙いで作成した動画「穹頂之下」が、億単位の視聴数を記録して話題になった。

季節は夏を迎え、相変わらず青空は見えないものの、峠を越した感があるのか、一部の家電量販店では空気清浄機の売り切りセールが始まっている。ピークを過ぎると急激に熱が冷めるのは中国らしい。

■大型のマウス程度のサイズ

そうはいっても、中国専門ITライターを名乗る筆者としてPM2.5は気になるところ。あまり報道されていないが、中国周辺の国々の大気汚染もかなり深刻だ。そこでPM2.5関連製品をチェックしてみたところ、ネットではさまざまなPM2.5チェッカーが販売されていた。

日本製部品の採用をアピールする阿格瑞斯の「WP6210」

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周辺機器メーカーである愛国者の「KT02」。周辺機器メーカーもPM2.5チェッカーの市場に続々と参入している

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花粉サイズのPM10や、PM2.5よりさらに微粒なPM1.0の測定機能を備える製品も登場

花粉サイズのPM10や、PM2.5よりさらに微粒なPM1.0の測定機能を備える製品も登場

手のひらサイズながらPM2.5をチェックでき、空気清浄機能も搭載する「空気果」

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それぞれがデザインや機能で差異化を図っているが、筆者が購入したのは、幻響神州(imu)というメーカーが販売する「空気盒子(i-mu airbox)」だ。サイズは112×66×32mmで、やや大型のマウスと同程度だ。

空気盒子は、表面と側面に穴が開いていて、そこに入ってきた空気でPM2.5の濃度を測定する仕組みだ。側面にPM2.5チェックボタンと気温・湿度チェックボタンがあり、電源を入れるとLED(発光ダイオード)ライトが点灯してPM2.5濃度や温度・湿度を数値で表示してくれる。

ちなみに内蔵バッテリーの容量は1000mAh。電源を入れてチェックした後は、すぐに自動的に電源が切れるので、バッテリーの持ちはいい。購入から1カ月以上たっているが、最初に充電したときのまま、まだ使えている。

■香港で51、広州は73

日本では空気が少しほこりっぽいだけで異変を感じるが、普段からほこりっぽい中国では、PM2.5濃度の高い日と低い日を体感するのは難しい。そこでPM2.5チェッカーの出番だ。

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