意図して「ゾーン」状態に 最高のプレーで実力発揮
東海大学体育学部教授 高妻容一

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2015/7/2 6:30
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スポーツ心理学の研究において、自分の最高のパフォーマンスを発揮したことのある一流選手の79%が、このゾーンの状態を意図的につくれると答えています。このような研究の成果から、このゾーンといわれる理想的な心理状態をつくるためのプログラムが多くの国で試され、五輪で勝つことを目的にメンタルトレーニングができあがってきた経緯があります。

何をすればゾーンに入れるのか?

スポーツ心理学では、理想的な心理状態に入れる要因・条件を次の10個にまとめています。それらがそろったときに、可能性が高くなると報告されています。

(1)試合前のプラン(2)自信と心理状態(3)身体的準備と心理的準備(4)興奮のレベル(5)自分のプレーをどう感じるか、自分の進歩をどう感じるか(6)プレーへのやる気(7)環境と状況の条件(8)集中力(9)チームプレーと相互作用(10)経験

この10要因が組み合わさり、総合的に作用して、ゾーンに入るのですが、メンタルトレーニングでは心理的スキルをコツコツと強化・準備・トレーニングすることで、選手に最高のパフォーマンスを発揮させようと考えています。一流選手の多くは、自分の経験の中で方法を見つけたり、メンタルトレーニングを学び活用したりすることでコンスタントに実力を発揮できるようになり、結果を出せるようになっていると考えられます。

たとえば、イチロー選手の打席でのバット回しなどの手順や毎日の生活の中でのルーティンなどは、多くの人が知るところです。こうした一流選手から学び、自分の独自のテクニックを見つけることで、コンスタントに結果を出せるようにするための強化・準備・メンタルトレーニングをするのです。自分の実力をいかにして本番で出し、コンスタントに発揮するか。その方法があることを、まずはみなさんに理解してほしいと思います。

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