2018年9月21日(金)

米国のスタートアップ企業が選ぶべきオフィスは

スタートアップ
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2015/6/11 12:00
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VentureBeat

 オフィスを探すのはどの企業も直面する最も重要な課題の一つだ。賃料は人件費に次ぐ2番目に大きな支出になる可能性が高い。それだけでなく、オフィスは第2の家となり、会社やチーム、文化を反映するようになって、採用や有能な人材の維持、社員を仕事に打ち込ませる上でも大きなインパクトを持つ。米国で成長途上のスタートアップ企業がオフィスを探す場合、価格・立地・規模・タイミングの全てが重要になるようだ。

■どのぐらいの広さが必要?

スタートアップ企業が成功するためにオフィス選びは重要な要素だ

スタートアップ企業が成功するためにオフィス選びは重要な要素だ

 5~6人のチームを来年中に少なくとも2倍の規模に拡大する予定(しかもそれを支える資金がある)なら、オフィスを持つことを検討すべきだ。ほとんどの貸主は最低3年間の賃貸契約を求めてくるので、その間の成長計画をしっかりと把握し、大躍進や縮小で計画を変える可能性を考慮する必要がある。社員が5人未満で成長軌道がはっきりしない場合には、本格的なオフィスよりも「ウィー・ワーク」のようなコワーキング(協働)スペースの方が適しているだろう。

 マットレスのネット通販を手掛ける米キャスパーのフィリップ・キム最高経営責任者(CEO)は「創業者だったわれわれはオフィスを必要としておらず、いろんな場所で働いていた。だが、いったん契約条件が示された書類に署名すると、今こそ最初のオフィスを持つべき時期だということに気づいた。12~18カ月で社員を15~20人に増やしたいと考えていたので、(米ニューヨークの)ノーホー地区で約2000平方フィート(約186平方メートル)の物件を借りた。1年以内に社員の数がもっと増えることになるとは思いもよらなかった」と振り返っている。

 大きく成長するスタートアップ企業は予想外の事態に対処する余裕を持つために、18カ月後にどんな状況にあるかを予測すべきだ。一般的には、1人につき100~150平方フィート(9~14平方メートル)の広さのオフィスを探せばよい。ほぼすべての企業が当初は平らで途中から急上昇するホッケースティック型の成長を計画するが、もっと現実的な見積もりが欠かせない。起業を支援する「スタートアップ・ゲノム・プロジェクト」によると、スタートアップ企業が自らの市場の有効性を実証するには、大半の創業者の予想の2~3倍の時間がかかるという。つまり、ほとんどの企業は創業者が思うよりも緩やかに成長するのだ。

 あなたのチームは10人で、(資金調達時に概略を示して承認された)計画では18カ月後に30人になっていると想定しよう。3年の賃貸契約で3000平方フィート(279平方メートル)のオフィスを探すことになるだろう。できれば、賃貸期間が終わるころには手狭であるくらいが良いだろう。設立から日の浅いスタートアップ企業としては、スペースが足りなくなるくらいの方が、広すぎるよりもましだ。

 スペースがまだ余っている最初の数カ月は、コストを支えるためにオフィススペースのマッチングサービスである「ピボットデスク」や「デスクゾーン」を活用すればよい。企業はこれらを使えば、余分な席をほかの企業に貸し出すことができる。予想以上に急成長し、想定よりも早く手狭になった場合には、多くの企業が短期間の賃貸物件を探しているため、喜んで契約を引き継いでくれるだろう。

■期間は「長め」がオススメ

 賃貸期間はどのくらいにすべきだろう。不確定な要素が多い成長途上の企業としては、複数年の賃貸契約にサインするのは腰が引けるかもしれない。大半の貸主は3~4年契約を求めており、(特に人気の高い市場では)それよりも短く融通の利く賃貸契約を見つけるのは難しい可能性がある。だが、おじけづく必要はない。

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