2019年3月20日(水)

大荒れ、定額音楽配信 アップル迎え撃つ国内勢

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2015/6/11 6:30
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アップルは定額聴き放題サービス「アップルミュージック」を発表。多数の有名ミュージシャンを招待し、音楽業界との近さをアピールした(米サンフランシスコ市)

アップルは定額聴き放題サービス「アップルミュージック」を発表。多数の有名ミュージシャンを招待し、音楽業界との近さをアピールした(米サンフランシスコ市)

定額制の音楽配信サービスが脚光を浴びている。米アップルは8日(日本時間の9日未明)、新サービス「アップルミュージック」を30日から始めると発表した。月9.99ドル(約1200円)で3000万曲が聴き放題になる。サイバーエージェントもエイベックス・グループ・ホールディングスとの提携で参入。無料対話アプリのLINEも11日にサービスを始めた。目立つのはゲームや漫画などの伝統的な業界秩序を破壊してきたIT(情報技術)企業の姿。インターネットの力で音楽業界のパンドラの箱をこじあける。

■聴きたい曲をストリーミング再生

定額制サービスの特長はストリーミングだ。1曲ずつ購入してスマートフォン(スマホ)などのデバイスに保存するダウンロード型と違い、聴きたい音楽をサーバーから読み込んで逐次再生する仕組み。CDなどの所有権ではなく、クラウド上の楽曲データに接続するためのアクセス権に対価を支払う考え方だ。

「定額制で音楽の聴き方は大きく変わる」。サイバーエージェントの藤田晋社長は言い切る。エイベックスとの折半出資で設立した新会社が5月27日に定額制サービス「AWA(アワ)」を立ち上げた。月額360円と1080円の2プランを用意。操作感やデザインが好評を博し、今月10日時点でダウンロードが100万件を突破した。

好みの楽曲を選んで編成したプレイリストを作って公開できるのが特徴。プレイリストを名刺代わりに、自分と似た嗜好を持つユーザーと出会ったり、別のユーザーからお薦め曲を教えてもらったりする。「音楽を楽しむのに知り合いである必要はない」(藤田社長)と、無料対話アプリと連動したサービスを志向するLINEをけん制する。

エイベックスの松浦勝人社長も自ら楽曲調達に奔走する力の入れようだ。配信に慎重な姿勢を見せるレコード会社の担当者たちも「松浦さんに言われたらかなわない」と腰砕け。藤田社長は「松浦社長の存在が競合サービスとの差別化要素」と笑う。エイベックスとの折衝にあたった大手レコード会社の幹部は「当初は新譜の提供も要求してきたが、途中から旧譜だけでもいいと条件を変えてきた」と打ち明ける。松浦社長は「楽曲が集まらないためにサービスが始まらないのは本末転倒」と話し、品ぞろえの拡充を優先したという。

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