作業者との協働が可能な双腕ロボットを発売 川崎重工

2015/6/5 8:00
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日経テクノロジーオンライン

川崎重工業は、4軸水平多関節型の双腕ロボット「duAro(デュアロ)」を2015年6月3日に発売した。工場の生産ラインなどで作業者の隣に簡単に設置でき、作業者との協働が可能という。

従来、産業用ロボットは自動車業界など生産サイクルの長い製品を製造する分野を中心に導入が図られてきた。一方、エレクトロニクス業界など生産サイクルが短く、数カ月単位でモデルチェンジする分野では、立ち上げ準備期間や費用対効果などの面からロボットの導入があまり進んでいなかった。

今回のロボットは、生産サイクルの短い製品にも適用できる。ロボット本体とコントローラが一体化してコンパクトな台車のような形態になっているので設置や移設が簡単、ティーチングが容易なので短期間での導入が可能、といった特徴があるためだ。生産サイクルが短く、自動化があまり進んでいなかったエレクトロニクス業界の組み立て・検査工程や、ロボットの導入が遅れている国内外の中小企業などに向ける。

作業者との協働が可能

作業者との協働が可能

クリアファイルにパンフレットを挿入

クリアファイルにパンフレットを挿入


ロボット本体は胴体から水平に伸びた2本のアームを備え、これらが対になって動作する。作業者1人分のスペースに設置でき、作業者が両腕で行っている作業を代替できる。作業者との共存も可能で、作業者とロボットが衝突した場合、衝突検知機能によってロボットを停止させることができる。アームに内蔵したモータに流れる電流を監視し、異常値を検知すると衝突したと判断して、アームを止める仕組みだ。

ティーチングの方法は、作業者がロボットのアームを実際に動かして教示するダイレクトティーチングのほか、タブレット端末などによる教示もできる。

今回のロボットと同じように、作業者との協働が可能で、ティーチングが容易なロボットはデンマークUniversal Robotsや米Rethink Roboticsなども製品化している。これらの他社製品に対して、今回の製品は「水平多関節なので動作は単純なものに限られるが、生産ラインには単純な作業も多いので、適用できる範囲は広い」(川崎重工業)という。

ロボットの標準アーム長は760mm、質量は90kg、最大可搬質量は片腕2kg。国内販売価格は280万円である。

(日経テクノロジーオンライン 田野倉保雄)

[日経テクノロジーオンライン 2015年6月4日掲載]

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