2018年10月16日(火)

着工から35年、京都縦貫自動車道が全線開通へ

2015/6/4付
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日経コンストラクション

国土交通省近畿地方整備局と京都府道路公社が共同で建設を進めてきた丹波綾部道路(延長29.2km)。2015年7月18日午後2時、未開通だった京丹波わちインターチェンジ(IC)から丹波ICまでの18.9kmが開通する。この道路は京都縦貫自動車道の一部で、延長約100kmの同道も全線が開通することになる。京都縦貫自動車道は1981年に着工しており、約35年越しの全線開通となる。

京都縦貫自動車道と丹波綾部道路の概要。赤い太線部分が7月18日に開通する(資料:国土交通省近畿地方整備局福知山河川国道事務所)

京都縦貫自動車道と丹波綾部道路の概要。赤い太線部分が7月18日に開通する(資料:国土交通省近畿地方整備局福知山河川国道事務所)

京都縦貫自動車道は京都府北部に位置する宮津市と南部の京都市をつなぐ自動車専用道路。宮津天橋立ICから丹波ICまでの52.6kmを京都府道路公社が管理し、丹波ICから久御山ICまでの47kmを西日本高速道路会社が管理する。

丹波綾部道路は京都府道路公社が管理する区間に当たる。暫定2車線で、設計速度は時速80km。整備に要した事業費は国が約2100億円、府道路公社が約100億円。京丹波わちIC―丹波IC間の開通で、並走する国道27号の渋滞の緩和が見込まれる。丹波綾部道路で2008年に開通した綾部安国寺IC―京丹波わちIC間では、隣接する交差点の休日の交通量が開通から約6年で開通前の半分以下に減少した。

また京都府の南北をつなぐ京都縦貫自動車道の全線開通も、府内の観光や産業の活性化への効果が見込まれている。

丹波綾部道路の京丹波わちIC―丹波IC間は起伏の多い山間部で、17橋とトンネルを8本築いた。この区間で最長の橋は京丹波由良川橋で、京都市行きの下り線が橋長727m、宮津市行きの上り線が713m。いずれも、形式は8径間ラーメン箱桁橋だ。

[左]丹波綾部道路の新開通区間で最長の京丹波由良川橋
[右]破砕帯に当たって工事が難航した新瑞穂トンネル。大簾側の坑口の様子(写真:いずれも国土交通省近畿地方整備局福知山河川国道事務所)

[左]丹波綾部道路の新開通区間で最長の京丹波由良川橋
[右]破砕帯に当たって工事が難航した新瑞穂トンネル。大簾側の坑口の様子(写真:いずれも国土交通省近畿地方整備局福知山河川国道事務所)

最長のトンネルは長さ2906mの新瑞穂トンネル。NATM工法で築いた。掘削中には破砕帯に当たって大量の湧水が発生した。湧水は最大で毎分2000リットル。破砕帯は約290mにも及び、切り羽付近の天端が計7回崩落したが、人的な被害はなかった。

破砕帯に伴う工事の難航で、2014年10月に予定していたトンネルの貫通は2015年3月にずれ込んだ。この影響で、丹波綾部道路の開通は当初予定の2014年度内から延びて、今年7月18日になった。

(フリーライター 山崎一邦)

[ケンプラッツ 2015年6月3日掲載]

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