日本サッカー世界への挑戦

フォローする

連覇目指す「なでしこ」 プラスとマイナス材料
サッカージャーナリスト 大住良之

(1/3ページ)
2015/6/1 6:30
保存
共有
印刷
その他

なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)が国際サッカー連盟(FIFA)女子ワールドカップ連覇を目指して第7回大会の開催地カナダに出発する。第7回女子ワールドカップは、これまでより8チーム増えた24チームで開催される。

■采配やサポート体制、試される総合力

グループリーグ突破は3位でも可能性があるため容易になったが、優勝するにはそこから4試合を勝ち抜かなければならない。選手の力、コンディショニングだけでなく、采配、サポート体制など、これまで以上に「総合力」が試される大会となる。

グループリーグは、スイス(6月8日=日本時間9日午前11時、バンクーバー)、カメルーン(12日=同13日午前11時、バンクーバー)、そしてエクアドル(16日=同17日午前6時、ウィニペグ)。7大会連続出場の日本を除く3チームが初出場というフレッシュな顔ぶれだが、いずれも侮れない相手だ。

最大の難関は初戦のスイスだろう。スイスは5月27日に優勝候補の一角であるドイツとチューリヒ近郊で親善試合を行い、1-3の敗戦だったが、前半はドイツのフランクフルトでプレーする(なでしこジャパンFW安藤梢とチームメート)FWクルノゴルチェビッチの得点で先制、1-0のリードで折り返した。後半、不運な失点とカウンターで逆転されたが、力のあるチームであることを証明した。

■イタリア戦、連続して左サイドから好機

なでしこジャパン自体は、5月18日に香川県丸亀市に集合してキャンプをスタートし、24日にはニュージーランドと、そして28日には長野市でイタリアと親善試合を行った。

丸亀では2部練習をこなしており、コンディションとしては「底」にあった。そのためか、ニュージーランド戦では攻撃がほとんど機能せず、CKからMF澤穂希の得点で得た先制点を守りきって1-0の勝利という形だった。

しかしイタリア戦では左サイドからの攻めで連続的にチャンスをつくった。シュートの思い切りがないために得点はFW大儀見優季の1点にとどまったものの、スイスとの初戦に向け順調に進んでいるように思われた。

イタリア戦の決勝点は52分。左サイドのDF熊谷紗希から始まった攻撃は、MF阪口夢穂を経由して外側からはいってきたMF宮間あやにつながり、宮間、中央前方のFW大儀見とワンタッチパスが2本つながるなか、左タッチライン際に上がったDF宇津木瑠美が受けてクロス。はね返されたところを拾ったMF澤が再び左の宇津木に入れると、宇津木はゴールに向かってドリブル、低いボールをペナルティーエリアに入れた。

  • 1
  • 2
  • 3
  • 次へ

電子版の記事が今なら2カ月無料

保存
共有
印刷
その他

サッカーコラム

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップスポーツトップ

日本サッカー世界への挑戦 一覧

フォローする
FIFAは現在、24年までの国際試合カレンダーを発表している(チューリヒのFIFA本部)=ロイターロイター

 世界中で新型コロナウイルスが猛威をふるい、現在のサッカー界の中心的な調整システムが崩壊しようとしている。「サッカー・カレンダー」である。
 1863年にロンドンで誕生し、「3つ目の世紀」に入っているサ …続き (4/2)

9日に無観客で行われたイタリア・セリエAの試合=APAP

 英国で行われていたバドミントンの全英オープンで日本選手が大活躍し、ダブルスで男女とも優勝を飾ったことを伝えるテレビのニュースは、どこか遠い世界の出来事のように思われた。スタンドを埋めた観客や、日本か …続き (3/19)

ヘディングはサッカーで最も心躍るシーンの一つ。2月21日の浦和戦で湘南・石原直が頭でゴール=共同共同

 ボールを頭でたたいてシュートしたり、パスしたり、またクリアする――。ヘディングはサッカーにしかない技術だ。クロスが上がってゴール前で両チームの選手が懸命にジャンプし、得点を争う競り合いは、サッカーで …続き (3/5)

ハイライト・スポーツ

[PR]