2019年9月15日(日)

実質無料のSIMカード KADOKAWAの思惑
顧客特定しクーポン配信

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2015/5/28 6:30
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21日に台湾で開催した記者会見には角川歴彦会長(写真(右))も駆けつけた

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KADOKAWA(角川)が台湾や中国、香港で訪日外国人向けのSIMカードを発売する。購入したSIMカードを手持ちのスマートフォン(スマホ)に差し込めば、契約期間中はデータ通信が使い放題になる。大手出版の角川とSIMカード。一見して意外な組み合わせだが、出版事業で培った情報収集力と編集力を生かす新事業として期待を寄せる。

■日本各地で使えるクーポン配信

角川が発売するSIMカード「J Walker SIM」は7月1日から日本国内で使えるようになる。契約期間は6日間(約3000円)と11日間(約5000円)の2種類。台湾では現地の大手通販サイト「博客来」などで販売する。台湾子会社の台湾角川が仮想移動体通信事業者(MVNO)となる。

目玉は、J Walker SIMを差し込んだスマホに、日本各地で使えるクーポンや最新の観光情報を配信する仕組みだ。SIMカードの購入者には、代金以上のクーポンを提供する。日本で上手にクーポンを使うことで、「実質無料」で利用できるようにする。クーポンの提供先はこれから本格的に募る予定だが、高島屋やラオックスが手を挙げており「大々的に営業をかける前から26事業者との提携が決まっている」(海外事業部SIMカード事業課の太田友樹課長)

「SIMカードを売るだけでは、角川がやる意味がない」と海外事業局のトップで、台湾角川の董事長も務める塚本進執行役員は話す。角川が狙うのは創刊25周年を迎えたタウン情報誌「Walker」シリーズが持つコンテンツのフル活用だ。

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