2019年6月27日(木)

高校野球をスマホで生観戦 ITで「スポーツ新体験」

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2015/6/8 12:00
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ITpro

2020年開催の東京五輪をにらみ、IT(情報技術)の力を借りてスポーツ観戦の魅力を高める動きが活発化している。その一つがスマートフォン(スマホ)向けの生中継(スマホ中継)だ。甲子園球場で開かれる今夏の全国高校野球選手権大会では、全試合をスマホでリアルタイム観戦できる。一球ごとに詳細なデータを画面上で速報。ネットならではの新しいスタイルで試合を楽しめるのが特徴だ。

スマホ中継は、プロバスケットボールなどほかの競技でも相次ぐ。仕事などが忙しく競技場から足が遠ざかっているファンをつなぎ止めると同時に、興味が薄いファン予備軍を呼び込む効果が期待できるためだ。

空き時間にスポーツ観戦を手軽に楽しむスタイルとして定着させることができれば、2020年に最先端のスポーツの楽しみ方として日本発で世界へアピールできる可能性も出てくる。

■地方大会決勝戦から本大会まで無料

「2014年に実施した生中継では、1000万人を超えるユニークユーザーを獲得した。消費者の多くがスポーツ観戦の醍醐味をリアルタイム性にあると感じている証拠だ」。サービス開発を請け負ったリムレットの黒飛功二朗社長はこう語る。

同社は2013年、大手広告代理店出身者を中心に「事業の成長戦略を描き、実現する会社」として設立された。特に既存メディアのコンテンツとITを絡ませた新規事業の立ち上げで定評があることが評価され、今回開発を任された。

全国高校野球選手権大会の主催者である朝日新聞社が、テレビ中継を担当する朝日放送と共同で、専用サイト「バーチャル高校野球」を2015年7月に立ち上げる(図1)。出場校が決まる地方大会の決勝戦(約20試合を予定)を皮切りに、本大会の決勝戦までの全試合を生中継する。試合後に録画を見ることもできる。提供期間は8月末までだ。

図1 テレビ番組と同じ映像をスマホやパソコンで楽しめる。ただアングルを切り替えられるなど独自の工夫もある

図1 テレビ番組と同じ映像をスマホやパソコンで楽しめる。ただアングルを切り替えられるなど独自の工夫もある

中継では、テレビ放送をしている朝日放送の試合番組をそのまま流す。ただ、視聴者が好みの角度に切り替えて試合を楽しめる「マルチアングル」機能を用意し、ネットならではの使い勝手にこだわった。テレビ放送では、球場に設置された「ピッチャー向き」や「バッター向き」などのカメラを運営側が切り替えている。バーチャル高校野球では、いわば視聴者がテレビ局社員の代わりにカメラの向きを自分の好みで切り替えられるわけだ。

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