2019年2月16日(土)

ビーコンで顧客追跡 パルコ、改装効果を動線分析で検証
「動線分析」最前線(上)

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2015/5/27 6:30
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日経情報ストラテジー

 商業施設を買い回る来店客、工場内を走る搬送車、そして現場で働く作業員。ヒトやモノの動きを「動線」として見える化する取り組みが始まっている。動線を分析すると、仕事に潜むムダを解消し、新たな商機が見えてくる。一見、落書きのような動線データを、どう読み解けば成果が生まれるのか。人の流れから店舗同士の「相性」を割り出し、店舗配置の最適化につなげようとしている流通分野の取り組みを紹介する。

図1 パルコで最大の売り上げを誇る名古屋パルコ

図1 パルコで最大の売り上げを誇る名古屋パルコ

パルコで最大の売り上げを誇る「名古屋パルコ」(名古屋市)は、地下鉄名城線の矢場町駅に直結。西・東・南と3つの館を備え、それらを5つの連絡通路でつなぐ(図1)。

2014年秋、名古屋パルコは東館地下1階を改装した。従来、西館地下1階のフロアブランドとしていた「スタイルデリ」を、連絡通路でつながる東館地下1階にも取り込み、東西で分かれるフロアに一体感を打ち出した。この改装によって、スタイルデリの主要顧客である「大人の女性」に、西館だけでなく東館まで足を伸ばしてもらえる効果を期待したのである。

■500人超にスマホを貸し出し

改装に合わせ、パルコは電波でIDを発信するビーコン端末「iBeacon」とスマートフォン(スマホ)を組み合わせた動線分析を、改装前の2014年7月と、改装後の同10月の2回、実施した。iBeaconを3つの館、全29フロアに計350個程度設置した。動線分析の狙いは、来店客の足取りを"追跡"し、改装効果の検証や、今後の売り場展開、販促施策の立案に生かすことだ(図2)。

図2 動線分析で改装の効果を見極める

図2 動線分析で改装の効果を見極める

まず全フロアの通路などにビーコンを設置した。途中で動線が途切れたり、電波の干渉を受けたりしないよう、「各フロアの平面図を見ながら試行錯誤を繰り返し、設置場所を決めた」。パルコの子会社で、IT(情報技術)関連事業を手掛けるパルコ・シティの櫻田航士開発本部R&D部Webディレクターはこう話す。

次に専用アプリケーションを搭載した30台のスマホを準備し、4日間で500人以上の来店客に貸し出した。ビーコンが発信するIDをスマホアプリが受け取り、来店客の位置を捕捉する仕組みだ。

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