心身の緊張ほぐし、わくわく感 本番で実力発揮
東海大学体育学部教授 高妻容一

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2015/6/4 6:30
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前回までは、メンタルトレーニングとは何かについて話しましたが、今回からはみなさんの生活で活用、実践できるものを紹介したいと思います。

人が自分の気持ちや心をうまく統制、調整することを「セルフコントロール」と言います。つまり、自分の感情や気持ちを良い方向にうまく持っていくことです。

ゴルフのスコアアップにはポジティブ思考を!(昨年10月、ゴルフメンタルセミナーで)

ゴルフのスコアアップにはポジティブ思考を!(昨年10月、ゴルフメンタルセミナーで)

スポーツのメンタルトレーニングでは、試合や本番でプレッシャーや緊張によって自分の実力を発揮できない選手を、お手伝いすることが大きな目的となります。スポーツ選手が毎日の練習で身に付けた技術や体力を発揮できないとしたら、「もったいない」の一言です。受験生やビジネスマンも同様に、ここ一番という場面で身に付けたもの、準備したものを発揮できないとしたら悔しい思いをするでしょう。

そこで、セルフコントロールをするための「リラクセーション」と「サイキングアップ」というプログラムを紹介しましょう。

緊張を緩めるリラクセーション

私たちメンタルトレーニングを指導する専門家はプレッシャー、あがり、緊張という場面では、スポーツ心理学の研究で実証されたリラクセーションというプログラムを施します。ここでは、私がスポーツの現場で実践、指導しているものを説明します。

リラクセーションは、緊張したときにそれを緩め、リラックス状態にするための心理的スキルです。最初に音楽や呼吸法などを使って筋肉の緊張を順番にほぐし、次に身体全体をほぐし、最終的には心の緊張をほぐすというものです。ここでは具体的なプログラム例として、自分の気持ちをコントロールできるようになるためのリラックス方法を取り上げます。

(1)音楽を聞く=リラクセーション音楽など落ち着いた静かな音楽を10秒ほど聞きます(音楽で呼吸を安定させる目的)。この音楽を流しながら、以下のプログラムを進めていきます。

(2)褒める(パートナーワーク)=パートナーを決め、お互いの長所を3つずつ挙げて褒め合い、頭の中をプラス思考にするのが目的です。プラス思考でないと人は褒められないはず。互いに笑顔で褒め合いましょう。

(3)ヘッズアップ=胸を張り上を向いて、自信があるふり(姿勢、態度のトレーニング)をして、頭の中をプラス思考にします。楽しいことをイメージしながらスマイルです。

(4)全身をセルフマッサージ=顔・首・手・身体・下半身を軽くほぐし、皮膚に刺激を与え、気持ちを切り替えましょう。

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