2018年10月22日(月)

夏に自動運転機能追加 テスラは「クルマ版iPhone」
宮本和明 米ベンチャークレフ代表

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2015/5/29 12:00
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■ドライバーの運転状況を監視

操作法の説明を受けた後、テストドライブに出た。電気自動車の静かさと、アクセルを踏んだ時のレスポンスの速さには、改めて驚かされる。Kim氏によると、停止状態から時速60マイル(時速96キロ)に達するまでの時間は3.2秒(Model S P85Dのケース)。

これは「Porsche(ポルシェ) 911 GT3」(レースで使われるハイパフォーマンス版のPorsche)と、同じレベル。この加速の俊敏性に惹かれてTeslaを購入する人も少なくないという。但し、Teslaの最高速度は時速120マイル(時速192キロ)に抑えられている。

運転していて印象的だったのは、安全に配慮した機能が充実していることだ。その一つが速度オーバー警告機能で、スピードを出し過ぎると警告アイコンが表示される。下の写真がその様子で、インスツルメントパネルに現行速度(時速44マイル)と法定速度(時速40マイル)アイコンが示され、スピードの出し過ぎに注意を促している。Model Sは搭載しているカメラで道路標識を読み、その意味を理解しているのだ。

出典: VentureClef

出典: VentureClef

この他、運転中に走行レーンを右側にはみ出したときは、ハンドルが震えた。これは、レーンアシスト機能で、カメラがレーンのはみ出しを認識して、ドライバーに注意を促す。コンピュータービジョンの精度が向上し、クルマが自動車学校の先生のように、ドライバーの運転状況を監視できるようになった。

■自動でソフトウエアを更新

Tesla車は常に3Gや無線LANに接続されていて、ソフトウエアアップデートを自動で実施する。ダウンロードが完了すると、アップデート画面が表示され、そのままインストールするか、開始時間を指定するかを選べる。インストールする際は、クルマをパーキングモードにする必要がある。

テストドライブで使ったクルマは、最新版のソフトウエア「Version 6.1」で動いている。下の写真はリリースノートで、ここにVersion 6.1の新機能が説明されている。

出典: VentureClef

出典: VentureClef

次のアップデートは「Version 6.2」で、主にバッテリー切れを防止する機能が追加される。具体的には遠出する際は、クルマが充電の必要性を考慮して、専用充電ステーション「Supercharger」を含む最適ルートを計算する。クルマの指示通り走れば、長距離ドライブを楽しめるわけだ。

■自動車線変更機能も登場

注目のアップグレードは2015年夏にリリースされる予定の「Version 7.0」で、自動運転機能「Autopilot」が追加される。Autopilotは、ドライバーが設定した一定の距離を保ちながら、道路に沿って自動走行する機能。道路がカーブしていても、Autopilotが自動でハンドルを切る。前のクルマが減速すると、それに従って速度を落とす。

自動で車線を変更する「Lane Changing」も登場する。ドライバーが方向指示器を操作すると、クルマが自動でその方向に車線変更する(下図)。

出典: Tesla

出典: Tesla

ドライバーがマニュアルで車線変更する時は、隣のレーンにクルマがいればアラートを出す。前方のクルマに急速に接近すると警報が鳴り、緊急事態ではクルマが自動で停止する。

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