高炉だけじゃない 神鋼、構内鉄道もCO2削減
アイドリングストップで燃料消費25%減

(1/2ページ)
2015/5/19 6:30
保存
共有
印刷
その他
 神戸製鋼所は主力の加古川製鉄所(兵庫県加古川市)内で製品や中間原料を運ぶ貨物機関車にアイドリングストップ機能を導入し、成果をあげている。鉄鋼業界でこうした取り組みは初めてといい、燃料である軽油の使用量を25%減らした。今後、他の製鉄所にも広げる計画。二酸化炭素(CO2)の排出削減量は製鉄所全体から見ればわずかだが、他業界への技術提供も含めて効果が波及する可能性もある。

製鉄所内の重量物輸送はディーゼル機関車が担う(兵庫県加古川市の神戸製鋼所加古川製鉄所)

製鉄所内の重量物輸送はディーゼル機関車が担う(兵庫県加古川市の神戸製鋼所加古川製鉄所)

■36台の機関車が年1600klの軽油を消費

製鉄所構内は線路が縦横に張り巡らされている。鉄鉱石と石炭を高温反応させる高炉、溶けた鉄から不純物を取り除く製鋼工場、中間製品を成形して鋼板や鋼管などを製造する圧延工場の間をディーゼル機関車にけん引された貨車が行き交う。

加古川製鉄所では36台の機関車を使い、神戸製鋼子会社の神鋼物流(神戸市)が運行を担っている。溶けた鉄や中間製品を遅れなく輸送しなければ工場の生産に影響しかねない。荷下ろしや貨車の入れ替えなどで運行しない間も機関車のエンジンは稼働しておくのが通例だった。

運行の見直しのきっかけは2012年4月の税制改正にさかのぼる。軽油の免税措置が廃止される方針が示されたためだ。機関車36台が使う軽油は年間1600キロリットル。使用量を減らさなければコスト増に直結する。

「乗用車と同じようにアイドリングストップができれば」。現場のQCサークル活動の発案で11年秋から取り組みに着手。機関車の運行状況を調べてみると、1日のうち平均13時間弱もの間アイドリング状態にあることが分かった。このため、連続1分以上停車している場合にエンジンを自動停止する方針を決め、エンジンの制御プログラムや電気回路を改造した。

  • 1
  • 2
  • 次へ
保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]