2018年11月19日(月)

NHK、番組のネット無料配信 不祥事続きで暗雲

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2015/5/7 6:30
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2015年は日本で放送とインターネットの融合が本格的に進む元年とみられている。しかし、その潮流に影を落とすのが推進役として期待されてきたNHKの混乱だ。ネット配信に前向きな籾井勝人会長は様々な言動が批判を呼び、局内の不祥事にも翻弄される。配信の本格展開には受信料制度の見直しも不可避だが、国民的合意に向けた議論をする環境にはほど遠い。

「改革を進めるために籾井会長の突破力を期待していたのだが、これでは改革に消極的な勢力に口実を与えてしまう」。あるNHK関係者は肩を落とす。放送法にのっとって政治的中立であることの証しとして与野党の全会一致で承認することを慣例としてきたNHK予算案は今春も野党が反対。2年連続で全会一致は崩れた。

NHKの籾井勝人会長=共同

NHKの籾井勝人会長=共同

■立て続けの不祥事で混乱

昨年1月の就任記者会見での従軍慰安婦などを巡る発言が批判を呼んで始まった「籾井NHK」の混乱。歴史認識を巡る「個人的見解」だけが問題となっていれば、公私の別を徹底することで事態を沈静化し、経営改革に専念することもできただろう。

しかし、その後も国会での対応や一般企業の役員に相当する理事らとの対立、ハイヤーの私的利用と代金負担を巡る問題など次から次へと「炎上」。混乱が常態化してしまった。

そうしたなか、新たな火種に油が注がれる出来事が起きた。報道番組「クローズアップ現代」でやらせがあったと指摘された問題で4月28日夕、総務省が渡そうとした行政指導文書の受け取りを、NHK側が一時拒否したのだ。

NHKは最終的にはFAXで受け取ったが、当初は「文書の趣旨が明確でない」として拒否。自ら関係者を処分し、幹部が会見で謝罪しているのに、なぜ受け取りを拒否したのか。常識的に考えて、担当者が独断で拒否したとは考えにくい。

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