2019年1月23日(水)

「潜水橋」で流失防ぐ、原田橋の仮設道

2015/5/1付
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日経コンストラクション

浜松市は2015年4月27日、原田橋崩落後に造成した盛り土の仮設道路が流失を繰り返していることを受け、鉄筋コンクリート造の新たな仮設橋の建設に着手した。増水時には水中に沈む「潜水橋」とし、川の流れの妨げになる高欄は設けない。

(資料:浜松市)

(資料:浜松市)

天竜川に架かる原田橋が2015年1月31日に崩落した後、市は盛り土の仮設道路を急きょ造成した。しかし、増水時には通行止めにせざるを得ず、そのたびに補修が必要となっていた。4月上旬に上流の佐久間ダムが放流した際には、河川の横断部がほぼ全て流失した。これから出水期を迎えるに当たり、流失しにくい仮設道路が求められていた。

左は、開通した2月12日に撮影した仮設道路。右は、4月10日に撮影したダム放流後の様子。ヒューム管を残して、盛り土の大半が流失した(写真:浜松市)

左は、開通した2月12日に撮影した仮設道路。右は、4月10日に撮影したダム放流後の様子。ヒューム管を残して、盛り土の大半が流失した(写真:浜松市)

建設する仮設橋は、長さ43.5m、有効幅員6.28mの5径間コンクリート橋。現在の仮設道路の30mほど下流に設ける。H形鋼の杭を川底に打ち込み、コンクリート製の橋脚を設置。その上に加圧コンクリートスラブ桁を載せる。路面の高さは、現在の盛り土の仮設道路よりも高くする。

通行止めの基準水位が1.5m上がるので、通常の雨による増水ならば、通行止めにせずに済むという。ただし、ダムの放流時には通行止めとする。道幅は現在の仮設道路より広くなるが、安全のため引き続き片側交互通行とする。

また、仮設橋に接続する盛り土の道路も、現在の仮設道路の東側に新たに建設する。袋詰めの玉石で根固めして、増水時に損傷しにくいようにする。

原田橋は、右岸側の斜面崩落によって落橋した。その隣で建設中だった新橋も、桁が落ちるなどの被害を受けた。

地元では斜面の安全性を懸念する声が強いことから、市は工事を中断している新橋について、建設場所の変更も含めて検討している。6月に開催する住民との意見交換会で、現位置での続行も含めて、建設場所を3案ほど提示する予定だ。

(日経コンストラクション 青野昌行)

[ケンプラッツ 2015年4月30日掲載]

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