SIMロック解除前夜 新市場狙い、沸く量販店

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2015/4/30 6:30
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販売した携帯電話端末を他の携帯会社では使えないようにする「SIMロック」の解除義務化が5月1日に始まることを受けて、携帯電話の主要販路である家電量販店が相次いで格安SIMカードなどの販売拡大に動き出した。家電量販5位のヨドバシカメラが業界で初めて、SIMロックのない「SIMフリー」端末や格安SIMカード、ヨドバシ独自の設定サービスなどをひとまとめにする売り場を5月14日に開設する。各社ともキャリア大手からの乗り換えニーズへの対応を急ぐ。

ヨドバシカメラはSIMロック解除後をにらんで独自サービスや関連商品の販売を拡大する(4月14日、東京・千代田のヨドバシカメラマルチメディアAkiba)

ヨドバシカメラはSIMロック解除後をにらんで独自サービスや関連商品の販売を拡大する(4月14日、東京・千代田のヨドバシカメラマルチメディアAkiba)

「今年はSIMフリーの普及元年といっても過言ではない」。4月14日、ヨドバシが旗艦店のマルチメディアAkiba(東京・千代田)で開いた記者発表会で日野文彦常務が強調した。同社が大々的に記者発表会を開くのは珍しく、戦略事業とする力の入れようがうかがえる。

■店頭に並び始めたSIMフリー端末

ヨドバシの新しい売り場「ヨドバシカメラSIMフリーカウンター」は、国内外メーカーのSIMフリー端末を並べるほか、SIMカードの申し込みなどをその場でできるようにする。対面式のカウンターでスマートフォン(スマホ)の初期設定や修理などのサービスも提供する。

格安サービスは各社の商品が乱立し初心者には選ぶハードルが高く、各社のサービスを比較できる量販店の売り場はほとんどない。端末、SIMカードともに複数社の商品を販売員に相談しながらその場で選べるのが最大の特徴だ。

SIMカードは仮想移動体通信事業者(MVNO)の8社と協力。NTTコミュニケーションズ、ニフティやビッグローブ、KDDI子会社のKDDIバリューイネイブラー(東京・新宿)の「UQモバイル」など主要企業のサービスが一堂にそろう。

その中でもヨドバシと提携するワイヤレスゲートは4月28日から、音声通話機能付きで税込み月1300円からと業界最安値圏の格安SIMカードを発売し、ヨドバシの新しい売り場の目玉にする。

ヨドバシはNTTドコモの顧客情報管理システム「アラジン」なども置いて大手からの乗り換えもできるようにする。ヨドバシの渡辺哲也事業本部長は「SIMフリーや格安SIMカードの一定のニーズが高まれば量販店からの大手キャリアへの提案力が高まる。メーカーにはキャリアとひも付く端末だけでなく、独自のSIMフリー端末も増やしてほしい」と話す。まず、秋葉原の店で始めて、同様の売り場を全20店強に広げる計画だ。

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