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ゴール求めて自分見失い…香川、もっと余裕を持て

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2015/4/20 6:30
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サッカーのドイツ・ブンデスリーガはシーズン終盤戦に入るところだが、ドルトムントの香川真司は依然として自分のプレーを見失ったままだ。チャンスメーカーなのか、セカンドストライカーなのか、その両方を果たそうとしているのか。その答えが出ていない感じがする。

■ドリブルで仕掛けず

いまの香川は自分でボールを持って仕掛けようとしない。ターンして前を向いたところで、ドリブルに移行してもいいのに、ほとんど仕掛けない。簡単に味方にパスをはたいてから、リターンをもらってシュートにというイメージを第一に考えているのかもしれない。または、だれかが空けたスペースに飛び込んでゴールを狙おうとしている。

たぶんゴールという結果が欲しくて、焦っているのだろう。ゴールを狙うのは大事なことだが、結果を求め過ぎてプレーが窮屈になっている。もっと余裕を持てばいいのに。もしかすると、考えすぎなのかもしれない。

いいときの香川はあまり考えずにプレーしていたような気がする。瞬時の判断でドリブルにもいくし、ワンツーパス、スルーパスも狙う。プレーが多彩で、相手に的を絞らせなかった。いまは狙っているところが完全に読まれている。かつては狭いスペースでどんどんパスを受けていたのに、いまはボールに触る頻度も低い。あれでは相手は怖くない。

もともとスピードがあるわけではないし、ドリブルで何人もかわしていくような力があるわけではない。シュートもそれほどうまくはない。一人で何かができるわけではなく、周りと連動して力を発揮するタイプだ。

■チームのサッカーも変質

それなのに、今季は周りの選手との組み合わせに問題がある。以前なら小技の利くレバンドフスキ、ゲッツェ(ともにバイエルン・ミュンヘンへ移籍)がそばにいて、近い距離で気の利いたパス交換ができた。後方のギュンドアン、両サイドのグロスクロイツ、ブワシュチコフスキらがフリーランニングでパスコースをつくっていたし、香川の守備の負担も軽くしていた。

いま1トップを務めているオバメヤンはDFラインの裏を狙うか、外に流れることしか考えていない。相手を背負ってポストプレーをする典型的なストライカーではないし、前にスペースがないと持ち味のスピードを生かせない。

今季、獲得したインモビレ(イタリア代表)、アドリアン・ラモス(コロンビア代表)ではなく、このところオバメヤンが出場機会を得ているが、もともとのドルトムントのサッカーにマッチしているとは言いがたい。オバメヤンがトップにいることで、サッカーが変質し、縦パス1本で仕留めるしかなくなっている。

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