2019年9月17日(火)

鮮烈デビューの西武・森、主戦捕手へ高きハードル
スポーツライター 浜田昭八

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2015/4/12 6:30
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近年の西武の本塁は、炭谷銀仁朗が守ってきた。14年にフリーエージェント(FA)の資格を得たので、チームから出るのではないかとみられた。打率は低いが勝負強く、意外性のある好打を放つ。両リーグを通じて最高の盗塁阻止率を誇る強肩だし、リードは粘り強い。他球団からも引く手あまただったが、西武に残留する道を選んだ。捕手としての森の力量に脅威を感じていたら、FA移籍をしていただろう。球団も森の「主戦捕手」への道は険しいと判断して、炭谷の残留を強く推し進めたのだった。

根気強いリードを身につけてこそ

森にとって入団2年目の15年は、変わらずに険しい。1年目を終えたあとの秋季キャンプから捕手として、徹底的に鍛えられた。最低でも炭谷に次ぐ「捕手2番手」にならなければならない。だが、今春の宮崎キャンプ、オープン戦を通して、変化は見られなかった。

3月半ばには、業を煮やした田辺徳雄監督が「リードに進歩の跡が見えない」と見切りをつけ、2軍で経験を積むように命じた。それでも、森の打撃は捨て難い。15年の公式戦が始まると、森を6番指名打者(DH)で使い続けた。開幕の対オリックス3連戦で、森は2試合で殊勲打を放ち、開幕ダッシュに貢献した。

では、捕手森の将来はどうなるのか。今は「試合に出られるなら、どんな形でもいい」と言っているが、捕手への夢はあきらめてはいない。その夢をかなえるには弱気ではなく、根気強いリードを身につけねばなるまい。本人は巨人・阿部慎之助を目標にしているが、タイプからして中日・谷繁元信に近い捕手になるのではないか。高卒で捕手ひと筋、44歳で27年目。森にもそれぐらいの足跡を球界に残す力があるはずだ。

 森友哉(もり・ともや) 1995年大阪府出身。2014年大阪桐蔭高からドラフト1位で西武入り。12年には藤浪晋太郎とバッテリーを組み、甲子園大会の春夏連覇に貢献した。プロ2年目の今季は指名打者で出場している。170センチ、80キロ、右投げ左打ち。
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