夢しぼむ「稼ぐマイホーム」 太陽光の売電住宅
買い取り価格、7月にも再値下げ

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2015/4/7 6:30
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 再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度で4月から、太陽光の価格が前年度比で約1割引き下げられた。7月にも再値下げが待ち受ける。世界最高水準の価格が引き起こした「太陽光バブル」から状況は一変。太陽光の電力を電力会社に売る"稼ぐマイホーム"も夢物語になった。太陽光ビジネスの次のトレンドはどこにいくのか――。

■買い取り価格、3年間で3割の低下

かつては1000万円の売電収入も見込んだが…(ミサワホームの売れ筋商品)

かつては1000万円の売電収入も見込んだが…(ミサワホームの売れ筋商品)

家電量販店の太陽光パネル売り場に、異変が起きている。これまでは売電による副収入を目的に、発電量が多い大型パネルが人気だったが、価格の低下でうまみが低下した。太陽光に力を入れる家電量販のエディオンでは「家庭内消費できる分だけの、小型パネルを買い求める顧客が増えている」という。

太陽光が生み出す副収入は「第2の年金」などと呼ばれてきた。戸建て用の売れ筋(発電能力10キロワット)の場合、買い取り制度が始まった2012年度当初は「20年間で1000万円の売電収入も!」(ミサワホーム)とうたう住宅が続出した。日当たりの良い地域では、住宅ローンを売電収入で実質的に相殺する「ローン0(ゼロ)住宅」も人気を博してきた。

こうした"稼ぐマイホーム"の夢は、買い取り価格の引き下げでしぼみつつある。売れ筋だった発電能力10キロワットの電力買い取り単価は12年度の1キロワット時税抜き40円から、15年度は同29円、さらに7月には同27円への引き下げが予定される。3年間で3割の低下だ。1000万円の収入を見込んでいた場合は、300万円の収入減になる。

今後は、強制的に発電量を抑える仕組みも導入され、売電収入の見通しは立ちにくくなる。天候で発電量が左右される太陽光が大量に増えることで、電力網の安定性に与える悪影響を回避するための措置だ。住宅大手は「(売電住宅への)熱が収まりつつある」(ミサワホーム)と指摘する。

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