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「平成の三四郎」2世、偉大な父の背を追い頂点へ
柔道・古賀颯人

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2015/4/4 7:00
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畳の上に立つと、切れ長の目が鋭く光る。古賀颯人(17、愛知・大成高)は「柔道ニッポン」の復権を担う期待の若手の一人だ。父は「平成の三四郎」といわれ、1992年バルセロナ五輪で金メダルを獲得した古賀稔彦氏。偉大な父の背中を追って、2020年東京五輪での金メダルを夢見ている。

強豪校で鍛錬、内股が最大の武器

父と同じ五輪金メダルを目指す

父と同じ五輪金メダルを目指す

柔道の強豪校で知られる大成高を訪ねると、柔道場で古賀が技の打ち込み練習をしていた。「シュッ、シュッ」。技を掛ける足と畳の擦れ合う音がする。切れ味の鋭い内股が17歳の最大の武器だ。

古賀が柔道を始めたのは幼稚園のころ。「強くなろうという意識はなく、親が柔道をしていたので遊び感覚でやっていたら、いつの間にか試合にも出られるようになっていた」と振り返る。

「柔道って頑張ったら、頑張った分だけ結果に出る。そこが楽しい。そして体が大きければ、勝てるというわけでもない。小さな選手が大きな選手を投げ飛ばすと、見ている方も気持ちいい」

そんな柔道の魅力にとりつかれた古賀は、父の指導を受けてめきめきと上達。09年には全国小学生学年別大会の6年生の部50キロ級で優勝した。父の現役時代の代名詞といえば一本背負い。だが、「それを無理やりに教えられることはなく、自分の体に合った技を丁寧に教えてくれた。だから教えてもらうことが楽しかったし、どんどん吸収できた」という。

ケガに打ち勝ち頂点の父を尊敬

そんな父との思い出は、小学校高学年のときにほぼ毎朝一緒に走っていたこと。「家から2~3キロ離れたところまで走って、そこにあった200~300段の階段を10往復、それからまた2~3キロ走って家に帰っていた」。稔彦氏も幼少の頃、近くの神社の階段を何往復もしていたのは有名な話。強じんな足腰は、親子2代にわたって同様の方法で鍛えられた。

父が金メダルをとったときのことは、生まれる前のことなので知るよしもない。だが、柔道を知るにつれ、父の偉大さが分かってきた。「ビデオとかを見ると、一本背負いだけではなく、ほかの技のキレもすごい。映像を見ながら、どういうふうにやったらいいのか研究している」。そして、何よりも感銘を受けたのは左膝のケガに苦しみながらも五輪の舞台で頂点に立ったこと。「普通なら負けても仕方ないと思ってしまうが、心が折れずに体の大きな選手にも真っ向から立ち向かっていった。痛かったとは思うが、そんなそぶりをまったく見せなかった。ものすごいメンタルを持っているんだなと感じた」と語る。

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