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若手育て打線底上げ 24年ぶり広島Vのカギ

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2015/3/31 7:00
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27日に開幕したプロ野球でファンの期待が最も高まっているチームの一つが広島だろう。エースの前田健太と大リーグから復帰した黒田博樹の強力な二枚看板を擁して開幕3連戦を勝ち越し、上々のスタートを切った。悲願の24年ぶりのリーグ制覇へどう戦っていくのだろうか。

「優勝請負人」の期待も背負う

「本当に彼がどれだけのプレッシャーを背負って投げたか。最高の結果を出してくれて、言葉にしようがない」。緒方孝市・新監督が29日に感慨深げにたたえたのが、7回無失点と好投して8年ぶりに日本で白星を挙げた黒田だ。

日米通算182勝の現役バリバリの大リーガーが、昨年12月に20億円ともいわれる大リーグのオファーを蹴って、推定年俸4億円プラス出来高で古巣に戻ることを決断するとファンは狂喜乱舞した。12球団で最もリーグ制覇から遠ざかっている広島。約8000席あるマツダスタジアムの年間指定席は早々に完売した。テレビでは次々と黒田の特集番組が放送され、活字やネットには「男気」という言葉があふれ出た。40歳の「優勝請負人」への期待は高まるばかりだ。

マツダスタジアムでの日本復帰初登板はスタンドが赤く染まり、3万人を超す大観衆で埋め尽くされた。「球場が真っ赤になって投げた経験がなかった」。そのうえ、ファンは黒田への思いをつづったメッセージボードや背番号「15」を掲げ、黒田の名前が場内にコールされると地鳴りのような大歓声が響き渡った。想像を絶する重圧が降りかかっていたはずだが、百戦錬磨のプロ19年目の右腕は「今までプレッシャーがないマウンドはなかった」と強心臓ぶりを発揮した。

7回を投げて三者凡退は1度のみ。制球の乱れも目につくなど本調子には遠く、味方打線も五回に1点を取るのがやっとの苦しいマウンドが続いた。それでも「1点を取ってもらったら、それ以上の点は取らせないという気持ちだった」。スライダーのキレは欠いたが、「悪い球を投げないと(的を)絞られる」と見せ球として有効活用。直球などを織り交ぜながらツーシームを主体に勝負してゴロの山を築いた。

メジャーで培った投球術で手玉に

ここぞの制球力もさすがで、七回2死一塁では外角低めギリギリを突いて見逃し三振。ヤクルト・中村が思わずがっくりと腰を落とすほどの緻密なコースを突く1球だった。終わってみれば、打たせて取る96球の省エネ投法で被安打5の無失点。状態はよくなくても、メジャーで培った投球術で打者を手玉に取り、先発投手としての役割を十二分に果たした。黒田の真骨頂そのものだった。

開幕戦は延長戦の末に敗れたものの、エースの前田が悪いなりにも7回2失点でまとめた。第2戦は新外国人左腕のクリス・ジョンソンが1安打完封という"準完全試合"で衝撃のデビューを飾った。4戦目以降の先発には昨季10勝を挙げ新人王を獲得した大瀬良大地も控える。

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