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外国人居住者対応の防災キット、森ビルが導入

日経アーキテクチュア

外国人を想定した防災対策の取り組みが広がりつつある。2020年の東京五輪を控えて訪日外国人が急増するなか、安全・安心を確保した街づくりを進めることは急務だ。建物のハード面に加え、情報提供などソフト面まで踏み込んだ対策が始まっている。

森ビルが2015年3月11日、東京都港区の高層マンション「六本木ヒルズレジデンス」で初公開した取り組みがその一つだ。居住者の約4割は外国人が占める。ソフト面の対策は日英のバイリンガル対応が基本だ。フロントスタッフなどによる各住戸への安否および被害状況確認などを行っている。

目新しいのが、防災キット「エマージェンシーキット」だ。発災後1週間を自助で乗り切るために必要とされるグッズを集めた。独自に作成した防水バッグが売りで、中にウオータータンクや簡易トイレ、ドライシャンプー、ボディタオル、LED(発光ダイオード)のランタンやライト、キャリーカートなどがある。英語を併記した解説書付きだ。2014年4月に無料配布を全戸で始めた。

被災シナリオからグッズを検討

「外国人が日本人と同様に生活できることが、国際都市を目指す条件。震災発生後のインフラ復旧や食糧確保の想定シナリオを時系列に描いたうえで、必要な防災グッズを検討した」(森ビル住宅事業部技術管理グループの菊池正明担当課長)

森ビルは「逃げ出す街から逃げ込める街へ」のコンセプトのもとに、安全対策を進めている。防災キット導入の前提となっているのは、高い耐震性能を備えた建物、中圧ガスによる自家発電、災害用井戸による生活用水の確保、居住者のための非常用食料や水の備蓄といった防災対策だ。六本木ヒルズレジデンスではさらに防災対策を進め、今後、建物の被災度推測システムの導入や、エレベーター避難の実現にも取り組む予定だ。

(日経アーキテクチュア 佐々木大輔)

[ケンプラッツ 2015年3月24日掲載]

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