欧州サッカーウォッチ(清水秀彦)

フォローする

欧州CL、8強が映す各国リーグ実力の盛衰

(1/3ページ)
2015/3/22 7:00
保存
共有
印刷
その他

欧州チャンピオンズリーグ(CL)の8強が出そろった。レアル・マドリード、アトレチコ・マドリード、バルセロナのスペイン勢、バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)、パリ・サンジェルマン(フランス)の5チームは1年前と同じ顔ぶれで、常連の強豪がしっかり勝ち残ったというのが第一印象だ。

チェルシー敗退にびっくり

唯一、びっくりしたのは昨季4強のチェルシー(イングランド)の敗退。カップ戦を戦うのが巧みなモウリーニョ監督が率いているので、まさかと思った。

もしかするとパリSGを甘く見ていたのかもしれない。アウェーでの第1戦を1-1で終え、第2戦は0-0でもいいという条件だった。得意のパターンだったのに、CKから2失点。しかも2-2に追いつかれたのは延長戦の終盤だった。準々決勝への切符をほとんど手にしていたので、まったくチェルシーらしくない。

FWの柱のディエゴコスタは国内リーグではゴールを量産しているが、かつてのドログバのようなスーパーな存在とは言いがたい。やはり欧州CLを勝ち抜くには、スーパーなFWが必要だ。チェルシーはしっかり守ってカウンターで勝負するチームなので、なおさら大舞台で決定力を発揮するストライカーが欠かせない。そこに問題があったような気がする。

資金力のあるパリSGにはイブラヒモビッチ、カバーニの2枚看板だけでなく、パストーレら攻撃陣に強力な面々がそろっている。しかもDFにはチアゴシウバ、ダビドルイスらがいる。くせ者のチェルシーを倒したことで、チームとして一皮むける可能性がある。

フランスリーグにも転換点

パリSGとモナコが8強に進出したことは、フランスリーグにとってもターニングポイントになるかもしれない。リーグ自体が注目され、さらに資金が流れ込む可能性がある。

逆に、マンチェスター・シティーなど3チームがそろって敗退してしまったイングランド・プレミアリーグには暗い影が差す。観客は入っているし、放送権料は天井知らずで伸びているのに、各チームに停滞感がある。

チェルシーにとって、欧州CLの早期敗退はショックだろうが、国内リーグのタイトル争いにはさほど影響しないかもしれない。何といっても、首位チェルシーを追うマンチェスターC、マンチェスターUに迫力がない。マンチェスターUは個人の力に任せた昔のサッカーに戻ってしまったようで、興をそそらない。

欧州CLの成績には各国リーグのレベルが反映される。3チームが勝ち残ったスペインリーグのレベルはやはり高い。

  • 1
  • 2
  • 3
  • 次へ
保存
共有
印刷
その他

サッカーコラム

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップスポーツトップ

欧州サッカーウォッチ(清水秀彦) 一覧

フォローする
リバプールのエース、サラー(右)の負傷退場で試合の流れは決まった=ロイターロイター

 2017年シーズンのサッカー欧州チャンピオンズリーグ(CL)は、スペインのレアル・マドリードが決勝戦(5月26日、ウクライナ・キエフ)でリバプールを3―1で下し、幕を閉じた。レアルは大会3連覇。その …続き (2018/6/1)

 欧州の最強クラブを決める大会、チャンピオンズリーグ(CL)の4強が出そろった。準決勝のカードはイングランドのリバプールとイタリアのローマ、ドイツのバイエルン・ミュンヘンとスペインのレアル・マドリード …続き (2018/4/23)

 欧州チャンピオンズリーグ(CL)は1次リーグを終え、16強による決勝トーナメント1回戦(2018年2、3月)の組み合わせが決まった。いきなりレアル・マドリード(スペイン)とパリ・サンジェルマン(フラ …続き (2017/12/19)

ハイライト・スポーツ

[PR]