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空中で2種の大技 15歳が描く「5年後に金」の夢
トランポリン・森ひかる

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2015/3/24 7:00
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森は失敗を成功の糧にし、成長を続ける

森は失敗を成功の糧にし、成長を続ける

次兄はすでに競技をやめてしまったが、現在、大学1年生の長兄・晴太郎は昨年、日本のジュニア強化選手に選ばれている有力選手。その晴太郎は妹の性格についてこう話す。「負けず嫌いですね。特に試合前になるとスイッチが入る。顔つきが変わってキリッとして、集中しているのが分かる」

「着地でのミスは2度としない」

13年の全日本選手権は予選を8位で通過。無欲で決勝の舞台に臨んだことが、初の栄冠につながった。「もっとうまい子が、そのときはみんな失敗してくれた。全日本はトップクラスの選手たちがみんな目の色を変えて挑む大会。彼女は決勝に残ってラッキーといった感覚だったので、普段通りの演技ができたことがいい結果につながった」と田中コーチは話す。

森も「全日本の決勝は、本当に独特の雰囲気があった。会場がシーンとしていて。でも、チャレンジャー精神でいったのがよかった。トランポリンは真ん中で跳ぶほどいいが、本当にこのときは10本全部真ん中でピタリと跳べた。当時の自分のマックスの演技、いい10本が跳べたと思う」と満足感を口にした。

だが、連覇を狙った昨年の全日本選手権では7位に沈んだ。10本の演技をした後、もう1本跳んでフィニッシュを決めるはずが、その最後のところで肩から落下してしまったのだ。「そこでミスしたことがなかったので、自分でもびっくりした。10本目までは会心の演技ができていたので、そのままいけば優勝できたかもしれない。でも、それがあったからこそ、今では着地までが演技なんだ、と考えるようになった。もう、着地でのミスは2度としないと思う」と言い切る。

森は「着地でのミスは2度としないと思う」と語っている

森は「着地でのミスは2度としないと思う」と語っている

「次につながる失敗ならばしてもいいよ、とよく選手にはいっている。でも、次につながらない失敗ならダメだよ、と。失敗を繰り返さないためにどうするかを考えて練習することが大事だが、彼女は失敗を成功の糧にしてくれている。失敗しても、それをプラスに変えていってくれている」と田中コーチも目を細める。

年齢制限、リオ五輪に出場できず

同コーチの言葉を借りれば「子供はみんな天才」。だが、その後に伸びるか、伸びないかの違いは、行動や考え方によって決まる。「森にはそうしたことを、きちっとできる力がある」

トランポリンには年齢制限があるため、来年のリオデジャネイロ五輪には出場できない(16年12月31日までに18歳になること)。このため、目指すのは20年の東京五輪だ。開幕したときには21歳と、メダルを狙うにはちょうどいい年齢となる。「東京で、日本で(五輪を)やることになって本当にうれしい。こんなチャンスはないと思う。やるからには目標を高く持って、金メダルがほしい」と森は目を輝かす。

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