取材要望も募集 朝日新サービス、読者の声生かす
ブロガー 藤代裕之

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2015/3/20 7:00
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ネットから紙面に記事が展開する事例も出ている。異色の国産ボードゲーム「枯山水」を紹介する記事は2月にウィズニュースが公開し、2.7万シェアされた。反響を受けて3月に紙面でも記事が紹介され、それが朝日新聞デジタルにアップされると、再びソーシャルメディアで話題となった。

■課題は外部との連携

ウィズニュースはその名の通り、単にニュースを作ったり、まとめたりするだけでなく、ユーザーからの取材リクエストを受け付けている。また、CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)が外部に開放できるように設計されている。まだ、運用を始めていないが、NAVERまとめのようにユーザーも記事作りに取り組める仕組みだ。

話題になった「枯山水」のニュース

話題になった「枯山水」のニュース

その理由は「書けば書くほどページビューが伸びるので、書くことに集中してしまった」。また、記事が色々と出ていて「脈略がないサイトになっている」。話題となる記事を書いてもすぐにコピーされることや、記事の人気と媒体の知名度向上が結びつかないことも課題だ。「枯山水」の記事にしても、ウィズニュースだと気づかれていないという。

キュレーションやソーシャルでのアクセスを重視すれば、媒体としての印象が薄れてしまうのは、コンテンツをつくるメディアの共通の課題と言えるだろう。また、単にコンテンツを増やしていくだけではコストが増大したり、ページビュー競争に巻き込まれてしまったりする。ユーザーも取り込むことでプラットフォーム化をどう進めるか、コンテンツを整えてイメージをどう明確にするのか。次の一手をどうするかでサイトのあり方が大きく変わりそうだ。

藤代裕之(ふじしろ・ひろゆき)
ジャーナリスト・ブロガー。1973年徳島県生まれ、立教大学21世紀社会デザイン研究科修了。徳島新聞記者などを経て、ネット企業で新サービス立ち上げや研究開発支援を行う。法政大学社会学部准教授。2004年からブログ「ガ島通信」(http://gatonews.hatenablog.com/)を執筆、日本のアルファブロガーの一人として知られる。
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