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デジタルと海外で攻勢 パ・リーグが描く成長戦略

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2015/3/19 7:00
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プロ野球が27日に開幕する。今季はソフトバンクが日本一連覇を目指して松坂大輔を獲得し、オリックスが大型補強に成功するなどパ・リーグの話題が豊富だ。事業分野に目を向けても、2007年に6球団が共同で設立したパシフィックリーグマーケティング(PLM)がデジタル事業を推し進め、15年度の売り上げは初年度の約9倍となる16.5億円を見込む。アジアを中心とした海外への売り込みも加速。各チームが協力して収益を上げる「リーグビジネス」が軌道に乗り始めたパ・リーグが描く成長戦略とは――。

パ・リーグTVは今季ゲーム機能を追加した=PLM提供

パ・リーグTVは今季ゲーム機能を追加した=PLM提供

若者の取り込み、喫緊の課題

売り上げの約80%をデジタル部門で稼ぐPLMの主力事業が、12年から試合を有料でライブ配信している「パ・リーグTV」だ。パソコンやスマートフォン(スマホ)など場所を問わず観戦できる利便性があり、昨季の会員数は約5万8千人。新たな野球の楽しみ方として定着してきた。

パ・リーグの調査によると、主なファン層は30~40代。同リーグの昨季観客動員数は実数発表となった05年以降では初めて1千万人を突破したが、少子高齢化による人口減や娯楽の多様化を考えれば、依然として若者の取り込みは喫緊の課題だ。特に野球中継の減少などで野球に触れる時間が短い子供から20代へのアプローチは必須で、市場縮小への危機感ものぞく。村山良雄社長は、若者の興味を引くにはIT(情報技術)の活用が有効だと説く。「SNS(交流サイト)などデジタル分野が新たな価値を生み出している。ライトファンも気軽に(野球に)入り込める。いかにこの分野で効果を上げていくかが大事」

村山社長は「若者の興味を引くにはITの活用が有効」と説く

村山社長は「若者の興味を引くにはITの活用が有効」と説く

「パ・リーグTV」では今季さらにコンテンツを充実させた。3試合同時に視聴できる従来の機能に加え、昨季始めたデータ表示を3倍の50種類に増やした。「投手と打者の対戦成績」や「走者やアウトカウント別の打率」だけでなく、「打球方向」や「ストライクの割合」などをリアルタイムで表示する。打率の変遷をグラフで確認できるようにもした。さらに試合と連動したゲーム機能を追加。勝敗や各打席の結果、ヒーローインタビューに登場する選手を予想して遊べる。野球を様々な視点で楽しみたいファンのニーズに応え、今季は6万人まで会員を伸ばしたい考えだ。12日には算数を学びながらプロ野球に興味を持ってもらう狙いで、子供向け知育アプリ(応用ソフト)の配信も開始。多角的にアプローチをかけている。

事業拡大に動くPLMが事業モデルとしているのが米大リーグ機構(MLB)だ。特に映像配信サービス「MLB.TV」やモバイルアプリの運用などデジタルメディア事業を手掛けるMLBアドバンストメディア(MLBAM)は00年の設立以来、右肩上がりで成長を続ける優良企業。今や800億円規模まで売り上げを伸ばしており、日本にとっても見習うべきサービスは多い。

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