人事が説明会で見た「採りたくない学生」

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2015/3/5 7:00
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■証券会社に「御行」

――エントリーシート(ES)から浮かび上がる「採りたくない学生」とは……

読者ネットアンケート

説明会で、学生の多少の非礼は大目に見るべきだと思う?

受付は終了しました

 IT中堅 書き殴るような字だったり、空白が多かったりするESはマイナスです。それだけで落とすことはしませんが、最終的に内定を出す段階できいてくる場合があります。

ITサービス うちの会社の略称はアルファベット3文字なのですが、ESに全く違うアルファベット3文字の社名が書かれているケースがあります。コピーして使い回ししているせいでしょうね。これはだめです。ESの右側に趣味などを書く欄があるのですが、ある学生のESはそこにコーヒーのシミがついていました。シミ付きESを出すのも論外ですが、さらに驚いたことに、提出時にそのことを指摘するとシミのついた右半分を手でビリビリちぎって左側だけを出した学生がいたのです。当然、選考は×です。

証券 「御行」とかいてあるESは目立ちますね。銀行のESのコピペ(コピー&ペースト=貼り付け)かと思いましたが、内容を読むとどうも違う。うちを銀行と間違っているようでした。銀行への敬称は「御行」というのを知っているぞ、と示したかったのかもしれませんが。

ゼネコン 志望理由で多いのが「海外で貧しい国に行ったとき、生活向上のためにインフラ整備をやりたいと思った」というパターン。正直、エピソードにそんなに期待しているわけではない。なぜそう考えるに至ったのか、経緯や過程をしっかり書かないと響かない。

人材 コピペしたESは読めばだいたいわかります。コピペしたESは面接でだいたいぼろがでます。自分の言葉で書いていないからで、これではどこでも厳しい。ESで元気があって柔軟なところを見せるためか、「何でも頑張ります」というアピールもよく見ますが、意識が低いと見なされます。社会人になって何をしたいか、自分の言葉で表現できない学生はだめです。

■探偵団から一言

就活生が思う以上に人事はよく見ている。常に見られている意識で臨もう。

 次回は「面接編」。3月12日(木)に掲載予定です。

《今回の探偵》
古山和弘(ふるやま・かずひろ) 2003年中央大学商学部卒。4年生のときに1年間渡英。本場のクイーンズイングリッシュをマスターしようと乗り込んだが、初日に出会った留学中の日本人女性に一目惚れ。勉強が手につかなくなり、英語力はあまり進歩しないまま帰国。この留学エピソードを盛り込んだ自己PRが受け、日本経済新聞社から内定を得る。
齋藤勇紀(さいとう・ゆうき) 2006年早稲田大学政治経済学部卒。営業職志望で就活するも、ことごとく失敗。挫折しかけたが、周りの学生が見落としがちな「新聞社の営業採用」を目ざとく見つけ、日経にすべり込む。13年春、編集局に異動。「営業もできる記者」として取材をしながら読者を増やそうと奮闘中。
森下寛繁(もりした・ひろしげ) 2007年東京大学教養学部卒。リーマン・ショック前の売り手市場だったことに気が緩み、エントリー数ひとケタ台で就活を開始。世の中をなめた態度を見透かされたのか、本命を含む半数に落とされて焦り始めたころ、日経新聞に拾われる。入社以来ずっと内勤だったが13年10月に記者デビュー。

 「お悩み解決!就活探偵団」では読者の皆様からのご意見、ご感想を募集しております。こちらの投稿フォームからお寄せください。就活探偵への就活生からの疑問は日経就職ナビのホームページから受け付けています。これまで寄せられた主な疑問もご覧になれます。

読者からのコメント
30歳代男性
就職説明会での質問で「休みはちゃんととれるのか」「パワハラをする人はいるのか」「社員の仲はいいのか」などと質問する学生をマイナスに見ていますが、これはお互いにオープンにするべき大切な事だと思います。ブラック企業や労働者の精神疾患が自殺にさえなりかねない社会問題になってる昨今、一番下の立場から始まる新入社員にとってこれは極めて重要な問題です。彼らが躓けば結果的に会社にとっても痛手になるはずです。 むしろこれまでの慣習が望ましくない常識になってしまったことを全企業が反省するべきだと思います。 逆に言えばこれらを自らオープンにさせる姿勢こそ、有能な人材を獲得しやすくなるチャンスになりえるはずです。
就活生(公務員希望) の母さん、50歳代女性
いつも関心を持って読ませていただいております。仕事柄,小学生の時に教えた子が大学生になりアルバイトで来てくれていますが,随分印象が良くなった子もいれば良くも悪くも変わっていない子もいます。アルバイト態度を見ていれば,おそらく就活態度もやはりそのままなのでしょう。こちらがアルバイトをお願いできない子は,やはり記事になっている子(こんな子いるの?というタイプ)であるとは思います。ところで,民間企業情報は御社でもたくさん記事にされていますが,公務員の面接情報も記事にしていただけるとありがたく思います。一次試験は完全に実力勝負で,本人がどれだけ勉強したかで決まると思っています。しかし,二次は面接です。これにどう対応したら好印象を持ってもらえるのか知りたいと思っています。民間企業と変わらないと思いますが,ほかにあればよろしくお願いします。
40歳代男性(その他)
古典中国における「礼」や、近世日本の「武士道」や、近代欧米の「プロトコル」など、礼の有無は文明の表象である。礼を知らぬ者が文明の作業であるビジネスに関われるわけがない。
20歳代以下男性(金融・証券・保険)
なぜ採用側が上から目線なのか。学生が見ても採用での杜撰な対応等採用側の問題点はいくらでもある。企業・人事の驕り高ぶった態度に嫌悪感を感じる。学生が問題行動をしていたとすればその程度の企業だということ。
50歳代男性(機械、重電)
各社の人事担当者の発言からは「採用してやる」という意識が強く伺われるが、企業側も学生から選ばれていることを忘れるべきではない。
30歳代男性(電気、電子機器)
現在就職活動している学生の親の年代は,50歳前後でしょうか.学生の非礼が多くなっきているとありましたが,それは,親が子育てでしっかりとしつけてこなかったことでもありますね.
40歳代男性(卸売・小売業・商社など)
現在中国で会社運営をしていますが、全く同じことが起こっています。他者に対する礼儀に欠けているのは、働く以前に一個人としての問題。仕事上でも同じことをします。大目に見るなんてあり得ません。
50歳代男性(情報処理、SI、ソフトウェア)
ちょっと偉く見える社員(年配の方)への態度と、若い社員、特に事務職の制服を着ている女子社員に対する態度が、明らかに異なる学生がいる。セクハラ・パワハラにつながる人間性と判断している。

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