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浦和社長「サポーターと切磋琢磨」 差別と決別の1年

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2015/3/4 3:30
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いよいよ今週末に迫るJリーグ開幕。新シーズンの始まりという晴れやかなタイミングは、浦和にとって重い節目でもある。サポーターが差別的な横断幕を掲げ、史上初の無観客試合という処分に至った問題から1年。サポーターとのより良い関係構築に向けたクラブの取り組みを淵田敬三社長に聞いた。

淵田社長は「サポーターとお互いに切磋琢磨しながら育っていくことが大事」と語る

淵田社長は「サポーターとお互いに切磋琢磨しながら育っていくことが大事」と語る

明確に駄目なことを駄目と言えず

昨年3月8日に横断幕問題が起きる以前にも、浦和はサポーターによる衝突や差別発言でたびたび処分を受けている。その要因はクラブの姿勢にあったと認識している。

「浦和の特徴である熱狂的な応援はサポーターの皆さんが自発的にやっているが故に盛り上がるもの。我々が『あれをしろ、これは駄目』といってできあがるものではない。ただ、今まではあまりにも自主性に任せすぎて、明確に駄目なことを駄目だと言えていなかった部分があった」

「問題が起きた原因はクラブのスタジアム運営体制にある。その根底にあるのは、サポーターとの関係において自主性とルールのバランスが崩れてしまっていたということ。今後は切磋琢磨(せっさたくま)しながら育っていくことが大事なんだろう。サポーターからも厳しい意見をもらい、我々も言うべきことを言いながらお互いにレベルを上げていきたい」

クラブは問題発生から横断幕や大旗を使った応援を禁止してきたが、14日のホーム開幕戦の山形戦での横断幕解禁に向けて検討を進めている。

「昨年はサポーターの中に『まだ早い。もう少し自粛しなければ』という方々がかなりいた。我々も『安全確保に自信が持てるまでは』と考えていた。昨年末からサポーターの代表に集まってもらい、横断幕解禁へ向けて議論を重ねた。今は事前申請のあった横断幕をチェックしているところだ」

一緒に考え、未然に問題発生防ぐ

今回の問題をきっかけとした再発防止の取り組みが、クラブの今後へのプラス材料になるとも捉えている。

「サポーターにも一緒に考えてもらうことが、問題発生を未然に防ぐことにつながる。無観客試合という厳しいペナルティーを受けて、いろんな部分でのダメージは大きかったが、応援のあり方やクラブとサポーターの関係のあり方を見直すいい機会になったと思う」

「サポーターというと、ついついゴール裏で熱狂的に応援する人たちだけをイメージしてしまうが、バックスタンドやメーンスタンドで見ている方もいて、試合の見方も考え方も違う。これまでは一部の人たちだけの意見を聞くということが多かった。昨年は夏のリーグ中断期間中などにいろんなエリアのシーズンチケット保有者に来てもらい、スタジアムの快適性改善のために様々な意見を集めた。それは今年も続けていきたい」

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