中国・蘇さんV、世界学生囲碁王座戦 日本勢6位・7位
学生囲碁の世界最強を決める第13回世界学生囲碁王座戦(日本経済新聞社、パンダネット、全日本学生囲碁連盟共催)が25日までの2日間、東京都中央区の銀座インターネットフォーラムで開催され、中国代表の蘇広悦さん(上海外国語大学)が優勝した。中国代表の優勝は2年連続8回目。

世界学生囲碁王座戦は囲碁の世界普及や学生交流を目的に始まった大会。世界各地の予選を勝ち抜いた、12カ国・地域の16人が参加した。出場枠は日本と中国、韓国、台湾が男女各1人ずつのほか、欧州3人、東南アジアと北中南米が各2人、アフリカ・オセアニアで1人。出場者は2日間で計4局を打ち、スイス方式(勝ち星や対戦した相手の勝ち星の合計などで順位を決める方式)で優勝を争った。
優勝した蘇さんは法学を専攻する4年生で、2年前には準優勝した実力者。「ひとつひとつの対局に集中したことで良い結果を残せた。前回出場時には優勝目前で逆転負けしたので、その悔しさをある程度は晴らすことができた」と喜んだ。
2位は韓国代表のパク・ジョンウクさん(明知大学)で、3位は台湾の葉●(あみがしらの下に正)廷さん(国立中央大学)。4位に入った韓国のジャン・ユンジョンさん(世翰大学)が女子優勝となった。日本代表では丹羽隼也さん(慶応義塾大学)が6位、塚田花梨さん(立命館大学)が7位に入った。
日本代表の丹羽さんは「世界と実力差があると実感した。一方で、碁盤を通じたコミュニケーションができたことは、とてもいい経験になった」と話していた。