有料イベントで人つなぐ 新興メディア、出会い提供
ブロガー 藤代裕之

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2015/2/20 7:00
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小さなウェブメディアながら、IT系スタートアップ業界で存在感がある「THE BRIDGE(ザ・ブリッジ)」。運営するのはテッククランチなどでライターとして活躍したブロガーの平野武士氏。ユニークなのは、取材して、記事を書くだけでなく、起業家と投資家やメディアをつなぐ会員制度を導入したこと。誰もが発信し、無料イベントも多くなったソーシャルメディアの時代に、有料コミュニティーメディアの可能性を模索する。

■起業家と投資家をつなぐ

第1回イベントは予想を超える参加者であふれた

第1回イベントは予想を超える参加者であふれた

「参った。人が来過ぎてる」。受け付けで来場者と挨拶を交わす平野氏はつぶやいた。4日、東京・秋葉原。ザ・ブリッジが今年から始めた会員制度のメンバーに提供されるデモイベントの第1回が、ハードウエア・スタートアップ向け施設「DMM.make AKIBA Base」で行われた。人の熱気で室温が上昇、一時はすれ違うのもやっとという状況だった。スタートアップ21社に対して、会員やメディアから100名を超える参加者があった。

会員制度は、スタートアップと法人特別の2種類で、合計150社が集まった。会員になれば、年8回のデモイベントへの招待、PDFにまとめられた月刊マガジンの配布、勉強会、などが提供される。

会費はスタートアップ会員は無料、法人特別会員は年15万円。50社限定の枠に対して、すでに30社を超える申し込みがある。広告協賛を追加した60万円のスポンサー会員には、フジ・スタートアップ・ベンチャーズ、インフィニティ・ベンチャー・パートナーズ、ニッセイ・キャピタルといった投資ファンドが並ぶ。

2010年に有志のプロジェクトとして始まり、13年からサイト名をザ・ブリッジとし、法人化した。現在の月間ページビュー(PV)は120万、ユニークユーザー(UU)は35万人で、それほど多くないが、スタートアップの取材を丁寧に続けている。スタートアップの登竜門IVSのLaunch Padで昨年12月に優勝した駐車場シェアサービスの「akippa」は2月に最初の記事が出ている。

編集体制もユニークだ。サイトにクレジットされている編集者・ライターは平野氏を含めて6人。社員ではなく、それぞれブログを運営するなど個別で活動しているフリーランスだ。独自のネットワークを持つ目利きがチームとして取材活動を行っている。

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