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ホンダF1復帰 伊東社長「挑戦が大事、早く結果を」

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2015/2/12 2:00
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3月13日、オーストラリア・メルボルンで開幕するF1シリーズ。自動車レースの最高峰の舞台に、ホンダが7年ぶりに復帰する。かつてアイルトン・セナ(ブラジル)、アラン・プロスト(フランス)を擁し、1988年には16戦中15勝と圧倒的な強さで黄金時代を築いたマクラーレンと再びコンビを組んでの挑戦だ。伊東孝紳社長に狙いなどを聞いた。

「ホンダはいろいろな課題があろうとも挑戦し続ける会社でありたい」と伊東孝紳社長

「ホンダはいろいろな課題があろうとも挑戦し続ける会社でありたい」と伊東孝紳社長

F1復帰は挑戦するホンダの象徴

――ホンダにとってF1とは。

「ホンダは挑戦、チャレンジを大事な文化にしている。F1は四輪レースの頂点。そこで勝ちたいという思いはやっぱり挑戦の象徴だと思う。非常に重要な活動だ」

――今回はマクラーレンと23年ぶりにコンビを組む。

「復帰するにあたり、最初に考えたのはフル参戦だった。ただ、チームを持つことは相当費用がかかる。チーム運営には難しい部分があり、それに我々は慣れてもいない。そこで今回は我々の得意な分野の(エンジンを含めた)パワートレイン技術に集中した」

「もちろん、他のレース活動に比べたら、パワートレインそのものもかなり高額な開発費になる。ただ、現在のF1のレギュレーションはハイブリッドがテーマになっている。これは我々が商品の面でも基幹技術と考えているものだ。そしてハイブリッドは単なる燃費のためだけの技術である時代が終わり、車を楽しくするための技術の時代に入ると思う。F1はまさにそれを先取りして動いている。我々にとっては好機到来。F1にかけた費用は我々のあすの商品、技術開発につながる。レース活動にとどまらず、非常に有意義だと考えている」

シーズン開幕を前に抱負を語るホンダの新井康久F1総責任者。右は伊東社長(10日、東京都港区)

シーズン開幕を前に抱負を語るホンダの新井康久F1総責任者。右は伊東社長(10日、東京都港区)

――レース部門と市販車の交流は活発なのか。

「前回の第3期(2000~08年)の活動を終了した際、当時のF1に関係した技術者は喫緊の課題であったハイブリッドや小型ディーゼルの方に移行し、かなりいい結果を残してもらった。ただ、日ごろから交流を密にしているかというと、そうではない。同じ技術研究所内にいるので、トップマネジメントや中間層は意思疎通を図っており、おのずと将来は交流が深まると思う。とはいっても、今はF1参戦に向けて突貫工事で進んでいる。F1で早く結果を出すために課題も多いし、まずはそれを整理するのでいっぱいの状態だ」

勝つには多くの要素必要と前回知る

――前回の挑戦ではBARとのコンビを経て、06年からフル参戦したが悔しい結果に終わった。09年にはホンダの車をベースにしたブラウンGPが総合優勝した。

「悔しい思いはした。ただ、我々の技術者のレベルは高かったというのは証明できた。そこで感じたのはF1で勝つにはハードだけでなくて、チーム運営、マネジメントの領域が大事だということ。我々がやっていたときチーム全体が一体感をもっていたかといえば、そうではなかったと思う。F1では微に入り細に入り、あらゆる要素が勝つことにつながる」

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