2019年5月24日(金)

手荷物預けを「セルフ」で 日航、待ち時間削減へ

2015/2/13 13:02
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日本航空(JAL)が空港カウンターの混雑解消に乗り出す。3月から順次、乗客自身で手荷物を預け入れるセルフ機の展開を始める。まず羽田空港で導入し実績を積み上げた後、伊丹や新千歳、福岡など他の主要空港にも広げる。空港カウンターでは出張客の多い早朝や長期休暇など多客期に長蛇の列ができるのが通例。セルフ機で行列が大幅に減るとみており、顧客満足度を高めるとともに業務効率化を図る狙い。

■セルフ機でタグを発行、40秒で完了

手荷物タグの発券をセルフ化し、預け入れの待ち時間短縮を図る(写真はイメージ)=日本航空提供

手荷物タグの発券をセルフ化し、預け入れの待ち時間短縮を図る(写真はイメージ)=日本航空提供

サービスの名称は「JALエクスプレスタグサービス」。羽田空港では、国内線第1ターミナルの南ウイングに6台、北ウイングに4台を導入する。搭乗券やICカードを持つ乗客が対象で、セルフ機に搭乗券を読み取らせ荷物の個数を入力するだけで処理が完了。発行されたタグを手荷物に付けた後、従来通りカウンターで空港職員に渡せばよい。

従来方式では、手荷物の預け入れに1人あたり60秒程度かかっていた。新サービスではセルフ機で40秒、カウンターでの手渡しで20秒と所要時間は変わらない。ただ40秒間隔で次の乗客が手続きでき、カウンターの預け入れもすぐに終わることから行列の短縮が期待できる。なお手荷物検査はこれまで通り預けた後に実施するため、乗客がX線検査機まで運ぶ手間はない。持ち込み禁止品が入っていた場合は搭乗口で返却や放棄などする。

セルフ機での手続きが不安な乗客向けに、従来通りスタッフがタグを発行するカウンターも残す。ファーストクラス利用者やマイレージ上級会員は、専用の有人カウンターのみで受け付ける。JALでは出張客など利用頻度の高い乗客がセルフ機を多用するとみている。

同様のサービスはフィンランド航空がヘルシンキ空港で採用するなど、欧米で先行して普及が進む。「ヘルシンキでは有人カウンターの待ち行列が導入前は約100メートルだったが、10メートル程度まで短縮された」(JAL)ことから国内導入に踏み切ったという。羽田空港で手荷物を預ける乗客は1日平均で1万3000人。早朝やゴールデンウイーク、夏休みなどピーク時には10分以上の待ち時間が出ることも少なくなかった。

セルフ機は国内ではスカイマークも導入済み。タグを付けた後に乗客自身が荷物をX線検査機まで運び、さらにカウンターへ運ぶ必要があることから負担が大きかった。JAL方式ではX線検査の手間を解消している。

空港での搭乗手続きを巡って各社は、ウェブサイトやスマートフォン(スマホ)上でチェックインできるなど自動化を進めている。セルフ機の導入で荷物の預け入れも半自動化でき、効率化を図ることができる。格安航空会社(LCC)の台頭などで厳しい競争環境に置かれているだけに、同様のサービスは他の国内航空各社にも広がる可能性が高い。

(電子報道部 金子寛人)

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