スポーツを科学する 視力検査で再認識 スポーツ選手は「目が命」
編集委員 鉄村和之

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2015/2/6付
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 スポーツに必要な能力はパワーやスピードだけではない。「目の力」も重要だ。特に野球やサッカーなど動くボールを扱う球技スポーツでは、選手のパフォーマンスに大きな影響を与えるという。プロ野球の巨人もこの能力に注目し、新人選手の合同自主トレ―ニングで動体視力などスポーツビジョンの検査を取り入れている。それはどんなものなのか。スポーツと目の関係性を研究している「スポーツビジョン研究会」(東京・中央)を訪ねて、実際に体験してみた。

巨人、09年からトレーニング実施

 「座学で栄養学やビジョントレーニングをしたことが、一番印象に残っている。必ず野球につながることだと思うので継続してやっていきたい」。巨人の新人選手による合同自主トレを打ち上げた1月26日、ドラフト1位の岡本和真(奈良・智弁学園高)は一番勉強になったことを問われると、こう答えた。

 巨人は2009年から新人選手のスポーツビジョントレーニングを行っていて、今年は1月17日に実施。各選手の詳しい検査結果は非公表だったものの、スポーツビジョン研究会代表の真下一策医師からトレーニング方法などを学んだそうだ。

 巨人の将来の大砲と期待を集める18歳の言葉に興味をかき立てられ、スポーツビジョン研究会を訪ねた。すると、真下医師が「野球だけでなく、サッカーや卓球などいろいろな競技の3000人以上の選手をこれまで検査してきたが、大成する選手はだいたいこのスポーツビジョンの結果が良い傾向にある」と笑顔で迎えてくれた。

卓越していれば有利、重要な要素

 人間は、まず目によって情報をインプットし、その情報を脳で判断してから、神経回路を通じて指令を出して手足を動かす。「インプットする段階で(選手の能力に)差があるのではないかと考えてこの研究を始めたが、それを否定する材料はほとんど出てこない。かなりの相関関係があることが分かってきた」と話す。もちろん、スポーツビジョンが優れているだけで一流選手になれるわけではない。だが、卓越していれば、かなり有利となる重要な要素なのである。

 同研究会が実施しているスポーツビジョンの検査項目は表にある8項目(それぞれの項目は5段階評価で、すべてが満点だと40点)。かつては別の検査もしていたが、試行錯誤の結果、この方法に落ち着いた。「いろいろ解説するよりも、実際に検査をやってみたらどうか」と促され、いざ体験となった。

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