/

南三陸町復興で人道橋を設計、隈研吾氏ら

日経コンストラクション

宮城県南三陸町は2015年1月20日、町内の志津川地区の復興で架設する人道橋「中橋」(仮称)のデザインを、同地区の住民で構成するまちづくり協議会の役員に説明した。パシフィックコンサルタンツ・隈研吾建築都市設計事務所JVに発注して進行中の同橋の詳細設計で、外観のイメージがほぼ固まったためだ。

パシフィックコンサルタンツ・隈研吾建築都市設計事務所JVが設計中の宮城県南三陸町の人道橋「中橋」のパース。「木の橋」のイメージで床版に木材を採用した(資料:宮城県南三陸町、以下同)

南三陸町は、東日本大震災の津波で被災した志津川地区の一部の復興まちづくりで、隈事務所にグランドデザインを依頼している。中橋は対象区域の観光・商業エリアと復興祈念公園の間を流れる八幡川に架設する橋梁だ。復興祈念公園に直接渡れる唯一の橋となるので、復興の象徴と位置付けて隈事務所に設計を発注する方針を決めた。ただ、同事務所が橋梁設計を専門としない点に配慮して、建設コンサルタント会社であるパシフィックコンサルタンツとのJVへの発注とした。詳細設計の期間は2014年9月~2015年3月の予定だ。

パシフィックコンサルタンツ・隈研吾建築都市設計事務所JVが設計中の宮城県南三陸町の人道橋「中橋」のパース。パイプトラス構造で床版は2層構造となっている

橋長は73.6m。単径間で、パイプトラス構造の上部工など躯体(くたい)の使用材料は鋼材やコンクリートが主体だが、床版には町内産のスギ材を多用する。「復興の象徴の橋にふさわしいものとするため、宅地の高台移転の工事で伐採したスギを使う」(南三陸町復興市街地整備課の沼澤広信課長)。神社の千本鳥居を思わせるデザインを施して、被災者の鎮魂の場となる復興祈念公園への参道に見立てる。

2015年4月に着工し、2016年12月までに完成させる予定だ。事業費は「精査中で未定」(沼澤課長)。

宮城県南三陸町が復興まちづくりを進める志津川地区の概要。赤い円内に中橋を架ける

(日経コンストラクション 安藤剛)

[ケンプラッツ 2015年1月22掲載]

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン