2019年9月18日(水)

手本は前田に金子…阪神・藤浪、貪欲にエースの心得
スポーツライター 浜田昭八

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2015/1/18 7:00
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阪神・藤浪晋太郎はプロ入り同期、二刀流の日本ハム・大谷翔平を特に意識しないという。2012年春・夏の甲子園大会で連覇した大阪桐蔭高のエース。そのとき、春の1回戦で大谷が4番でエースだった岩手・花巻東高と対戦し、9-2で退けた。同年夏に藤浪は歓喜の連覇を遂げたが、大谷は岩手大会で敗れて甲子園再訪を果たせなかった。

藤浪と大谷の状況、2年目に一変

プロ入り後、1年目の藤浪は10勝をマークしたが、大谷は投手で3勝、打者で打率2割3分8厘、3本塁打。二刀流で話題を集めたが、チームの力になったという点では「オレが上」と藤浪が思ったとしても不思議ではない。新人王はヤクルト・小川泰弘に譲ったが、藤浪はリーグを盛り上げた功績を認められて、「新人特別賞」を受賞した。だが、2年目の14年には状況が一変した。

大谷は投打二刀流を軌道に乗せた。投手で2完封を含む11勝4敗、防御率はリーグ3位の2.61、打者としても規定打席不足ながら打率2割7分4厘、10本塁打を記録した。

藤浪も11勝8敗。メッセンジャー、能見篤史と並ぶローテーション3本柱の一角で奮闘した。高卒新人投手として2年連続2桁勝利は00年の西武・松坂大輔以来、セ・リーグでは1968年の阪神・江夏豊以来。そんな輝かしい成果も、大谷の「同一シーズンに2桁勝利、2桁本塁打をマークしたのは、ベーブ・ルース以来」という派手な話題の前では影が薄かった。

研究熱心で高い修正能力が長所

「2年目のジンクス打破」を心掛けてスタートした14年だった。課題にしたのは「夏場以降にも勝つ」ことと、分が悪かった「左打者対策」だった。このほか、故障につながる恐れがあり制球の乱れの原因にもなるインステップする投球フォームを直すのも、技術的な課題に挙げていた。

完璧ではなかったが、課題はほぼクリアしたといえる。夏場以降に勝てなかったのは体力不足が原因。バテないように、オフから体力強化に努めてきた。左打者に分が悪いといっても、「左方向へちょこんと合わされた当たりが多かった。右方向へ強打された感じはない」と強気だった。そう言いながらも、二刀流の大谷に投手部門でわずかながらも後れをとったのに、かすかな屈辱を感じていたことは隠せなかった。

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