2018年12月16日(日)

いよいよ「SIMフリー」元年 期待の裏に懸念

(1/3ページ)
2015/1/1 7:00
保存
共有
印刷
その他

2015年はいよいよ日本でも「SIMフリー」が当たり前になる。総務省は、2014年12月22日に「SIMロック解除に関するガイドライン」を改正し、国内の携帯通信会社各社に対し利用者から申し出があれば端末のSIMロックの解除に応じることを義務づけることを決めた。原則として今年5月以降に発売する全機種が対象となる。これまでより自由にスマートフォン(スマホ)が利用できるとして注目を集めている。

■好きな通信会社で使える

通信サービスの今後の競争政策を検討する情報通信審議会の特別部会などで通信各社の意見を聞いた上でSIMロック解除の義務化が決定した

通信サービスの今後の競争政策を検討する情報通信審議会の特別部会などで通信各社の意見を聞いた上でSIMロック解除の義務化が決定した

現在の携帯電話やスマホではSIMカードというICカードを挿入するようになっている。SIMには電話番号など各社の携帯ネットワークに接続するための情報が入っている。このSIMを別の携帯電話会社のものに入れ替えれば、その会社のネットワークに接続できる。

ただし、現時点で国内の大手通信会社が市販する携帯電話やスマホ、タブレット(多機能携帯端末)の大半は、他の通信会社のSIMカードを挿しても使えないよう「SIMロック」が掛かっている。希望者には、このロックを解除し、どの通信会社のSIMカードを挿しても使えるようにするのが今回の改正の骨子だ。

こうしてSIMロックを解除した状態を、どの会社のSIMでも使えることからSIMフリーと呼ぶ。端末をSIMフリーにすることで、例えばNTTドコモから買った端末のままKDDI(au)の回線に乗り換えたり、ソフトバンクモバイルから買った端末でドコモの回線が使えるようになったりする。

SIMフリーのメリットは、自分の使いたい通信会社のサービスを自由に選べることだ。

自分が日常的に使っている地域で、より安い、あるいはより高速な通信会社があった場合には、端末はそのままでSIMを差し替えるれば乗り換えられる。これまでのように、通信会社を替えたければ、使い慣れた端末から無理やり新しいものに買い替える必要がなくなる。もちろん「格安スマホ」で認知度が広がった仮想移動体通信事業者(MVNO)の通信回線にも簡単に乗り換えられるようになる。

携帯電話やスマートフォンにはSIMカードと呼ぶ小さなICカードが入っている

携帯電話やスマートフォンにはSIMカードと呼ぶ小さなICカードが入っている

■自分のスマホを世界のどこでも

SIMフリーの端末は海外でもそのまま使える。海外の空港や街角では、カウンターや自動販売機で地元の通信会社のSIMカードを売っていることが多い。それらを日本から持っていった端末に挿せば、これまでのように1日あたり2000~3000円を支払う必要なく現地の安い料金でいつもと同じスマホを使えるのだ。

5月からSIMロックの解除が始まった後、その利便性が広まる契機となりそうなのは、秋に発売が見込まれる次期iPhoneだろう。

  • 1
  • 2
  • 3
  • 次へ
保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報