2019年9月22日(日)

グーグル、アマゾンがライバル 大和ハウスが描く10兆円の夢

(3/3ページ)
2015/1/2 7:00
保存
共有
印刷
その他

高級住宅「ジーヴォ シグマ」は壁を減らして窓を大きくとれる。戸建ての受注環境は楽観できないが、高品質の家を求める消費者は徐々に増えているという

高級住宅「ジーヴォ シグマ」は壁を減らして窓を大きくとれる。戸建ての受注環境は楽観できないが、高品質の家を求める消費者は徐々に増えているという

グループ200社体制で10兆円つかむ

――01年に大和ハウスの社長に就いて以降、グループ企業が増えましたね。

「グループの企業数は138社です。これからも増やしつつ、一部は再編していくでしょう。将来は200社体制で10兆円到達というイメージです。やみくもに社数を増やし過ぎると、把握が難しくなりますからね。本業という木の幹に体力があるうちに、枝や葉を増やしていきたいのです。ただし資本の論理だけのM&Aはやりません。大和ハウスと相手がともにプラスとなる場合だけです」

「自分にとって、企業経営の原点は1993年に、オーナー(大和ハウス創業者の故石橋信夫氏)から、グループの大和団地の社長を務めろと指示されたことです。団地開発やマンション分譲を手掛けていた大和団地は経営の立て直しが課題でした。就任当時、記者からは『まずはリストラですね』と、人員削減を前提とした質問をよく投げかけられました。実は人員削減による縮小均衡、という意味でのリストラはするまいと考えたんです。優秀な人材から辞めていく危険があるからです。かわりに社員たちに厳しく働いてもらうことを徹底しました」

「大和団地の社長になって1年たったころでしょうか。人事担当者が駆け込んできて、『大変です。合計130人もの社員が辞表を出しました』と報告するのです。でもよくみると辞めたのは、大半がバブル期に甘い気持ちで入ってきた連中だった。130人が去ったかわりに、実力を持った人材をキャリア採用し、陣容を強化できました。その後、大和団地は復配にこぎつけたのです。経営者として、独裁はだめですが、ときに独断は必要なのです」

――消費増税が延期になりました。次の増税が実施される前に、賃金が上昇すれば国内景気の回復にもプラスとなります。大和ハウスも賃上げに積極的に取り組みますか。

「業績が世間並み以上に伸びている企業は、賃金も世間並み以上に増やすのが筋でしょう。大和ハウスには学歴も派閥も関係ありません。大化けする可能性があるなら、新規事業にも取り組むべきです。カネで済む失敗など怖くありません。これはと思う人材は登用していきます。オーナーは生前、『東大出身者はいらない』といっていました。もちろん大和ハウスにだって東大出身者はいます。大卒だろうが高卒だろうが平等にきちんと評価しろ、ということ。この理念はこれからも変えずにやっていきます」

(聞き手は村山浩一)

  • 前へ
  • 1
  • 2
  • 3
保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報

新しい日経電子版のお知らせ

より使いやすく、よりビジュアルに!日経電子版はデザインやページ構成を全面的に見直します。まず新たなトップページをご覧いただけます。

※もとの電子版にもすぐ戻れます。