グーグル、アマゾンがライバル 大和ハウスが描く10兆円の夢

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2015/1/2 7:00
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――米グーグル、米アマゾン・ドット・コムなど世界で躍進する企業がこぞってロボットベンチャーを買収したり、ロボット工学技術に関心を寄せたりしています。ロボットは技術革新と顧客の利便性向上に不可欠という発想なのでしょうね。

「その通りです。介護や福祉に役立つ企業があれば、積極的に提携したり出資したりと関与していきます。これまでの実績でいうと、大和ハウスはHALを開発したサイバーダインの大株主です。14年、同社が上場したことで一部株式を売却し、出資した元手も回収できました。強化分野といえば、農業分野も該当します。プレハブ住宅のノウハウを活用した植物工場ユニットなどを手掛けていきます。社会福祉法人の授産施設、老人ホームの交流の場をはじめ多様な用途があります」

出資先のエリーパワーが開発するリチウムイオン電池(写真はイメージ)

出資先のエリーパワーが開発するリチウムイオン電池(写真はイメージ)

リチウムイオン電池に大規模な新工場

――環境やエネルギーも重要なテーマですね。

「出資先のエリーパワーが開発するリチウムイオン電池は期待できます。環境とかエネルギーという大切な切り口です。同社の電池はクギを刺しても燃えず、安全性に優れている。現在、川崎市に120万セルの生産拠点を抱えていますが、事業発展に向けて、株式を上場するとともに、近畿に300万セル規模の能力を持った生産拠点の開設を計画しています。兵庫県三田市にある工業団地が候補地です」

――最近の話題でいえば、「ユニクロ」を運営するファーストリテイリングと新会社を立ち上げ、共同で物流事業を展開する方針を打ち出しました。ファストリの柳井正会長兼社長は「これは産業革命だ」と強調しています。

ファーストリテイリングと共同で取り組む物流拠点の第1弾は東京・有明地区に2016年完成する

ファーストリテイリングと共同で取り組む物流拠点の第1弾は東京・有明地区に2016年完成する

「第1弾が東京・有明につくる大規模な物流施設です。650億円をかけて16年1月に完成する計画。今後は国内で10カ所くらいに増やし、首都圏だけでなく全国でファストリの商品を即日配送できる布石を打ちたいですね」

「物流という切り口でいえば、大和ハウスには物流施設の建設や運営を手掛ける部隊があり、グループにも大和物流などの会社がある。さらに発展させるためのM&Aも検討しています。物流技術の躍進に貢献してくれるでしょう」

――このほか関西国際空港と大阪国際(伊丹)空港の事業運営も検討しています。大和ハウスが運営に名乗りをあげる狙いは。

「関空と伊丹の運営権売却(コンセッション)に関心を持ったのは、商業施設の開発など大和ハウスが得意とする分野で実力を発揮できると考えたからです。他業種とタッグを組んで、取り組んでいきたいと思います」

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