「マイクロソフトは沈まない」 米COOが語る

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2014/12/17 7:00
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米インテルとの蜜月でパソコン時代に覇者として君臨したIT(情報技術)業界の巨人、米マイクロソフト(MS)。スマートフォン(スマホ)革命の波に乗り遅れしばらく守勢に立たされた同社が、ここに来て巻き返しに転じている。3代目最高経営責任者(CEO)のサティア・ナデラ氏は、従来のMSでは考えられなかったような大胆な施策を次々と打ち出す。

ナデラ氏の右腕として辣腕を振るうケビン・ターナー最高執行責任者(COO)がこのほど来日。生まれ変わりつつある新しいMSはどこに向かおうとしているのか。現状分析も含めて話を聞いた。

■ナデラがMSを変えた

ケビン・ターナー 米マイクロソフト最高執行責任者

ケビン・ターナー 米マイクロソフト最高執行責任者

――2月にサティア・ナデラ氏がCEOに就任して以来、基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」の無償化などを打ち出しています。

「MSの変革にわくわくしているし、会社全体が期待している。特にクラウドを重視する姿への移行で、様々なチャンスが生まれた。クラウド事業の売上高は、5四半期連続して前年同期比で3ケタ成長を実現してきた。事業規模は年間50億ドル近くになりつつある。クラウド基盤の『アジュール』と業務ソフトサービスの『オフィス365』、顧客情報管理(CRM)システムの『CRMオンライン』のそれぞれのバランスがとれている」

「クラウド分野には大きなチャンスがある。他の会社の既存の技術を使ってわれわれのソリューションを拡張できる。だからこそ米IBMや米オラクル、独SAP、米ドロップボックス、米セールスフォース・ドットコムなど、競合と提携したのだ。"クラウドファースト""モバイルファースト"の世界に生きるべく、プラットフォームとプロダクティビティーの会社、つまり使いやすいIT基盤を提供し、仕事と生活の両面で人が生産性を高めるのを手助けする会社に変革しようとしている」

――ナデラ氏はなぜこうしたことを実現できたのですか。

「彼はCEOになる前からクラウド事業を手掛けてきた。CEOになってからは会社としてクラウドへの注力が加速し、彼がリーダーシップを発揮してイノベーション(革新)を実現できるようになり、様々なことが可能になった。マイクロソフトは変わったのだ。今後に期待できる」

――クラウド分野では米アマゾン・ドット・コムや米グーグルなど手ごわい競合が先行しています。

「理解してもらいたいのは、法人向けのクラウドのリーダーは断トツでマイクロソフトだということ。『ハイパースケール』と呼ぶ何百万平方フィートのデータセンターを複数持てる会社は世界に2.5社しかいない。MSとグーグル、そしてアマゾンだ。アマゾンが0.5社なのはグローバルには展開していないため。MSのデータセンターは世界に19拠点ある。これはアマゾンの2倍、グーグルの5倍だ。われわれのほうが幅広く、深く、より豊富なクラウドの機能をエンタープライズ向けに展開している」

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