2018年11月14日(水)

手投げ弾? いや偵察ロボット、防衛省開発中

科学&新技術
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2014/12/14 7:00
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防衛省が「手投げ式偵察ロボット」の開発を進めている。敵やテロリストが立てこもる建物に窓から投げ込み、内部の様子を撮影する。突入直前に使う偵察用の小型ボール型ロボットだ。研究開始当初はラグビーボール大だったが、最新型ではソフトボール大にまで小型軽量化に成功。配備に向けた改良、開発も始まっているという。

■ソフトボール大にまで小型化

手投げ式偵察ロボットをつくったのは、防衛省の技術研究本部先進技術推進センター。ロボットなど先端的な防衛装備品の研究開発を担う機関だ。建物内部の様子がわからない状態で突入を迫られた場合に、人に代わってロボットで偵察することで自衛隊員の生命の危険を減らしながら任務遂行を支援するのが狙いだ。

防衛省が開発を進めている「手投げ式偵察ロボット」

防衛省が開発を進めている「手投げ式偵察ロボット」

ロボットは、手投げ弾を思わせるようなボール型。カメラを搭載し建物内の様子を撮影して送信する。最新型の大きさはソフトボール大。11センチメートルのほぼ球形で、重さは670グラム。投げ入れた後、車輪が飛び出すように変形し移動できる。無線による遠隔操縦で、20~30メートル離れたところからの操作も可能。マイクもあり音声の収集もできる。近赤外線を出すLEDも搭載しており暗闇であっても2~3メートル先なら撮影が可能だという。

自在に方向転換でき、その場で旋回して360度撮影もできる。ロボット外部は投入時の衝撃を吸収するためゴム製だ。乗り越えられる高さはわずか2~3センチメートルだが、室内の入り口にある段差や電気ケーブル程度なら乗り越えられる。電池で駆動し動作可能時間は20~30分。

■突入直前、建物内の様子を撮影

この偵察ロボットの活用シーンとして想定されているのは、建物突入直前の情報収集。敵国やゲリラ、テロリストなどが原子力発電所などの重要施設を占拠した場合、建物内部の状況がわからないまま、突入を迫られるケースがある。そうした場合に突入直前に窓から投げ入れて、内部の様子を撮影して伝える。また、突入後、部屋のドアのわきに隠れて室内の様子を探ったり、廊下の曲がり角で死角に敵が潜んでいないかをチェックしたりするといった使い方も想定されている。

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