2019年2月20日(水)

振り込め詐欺、スマホで防ぐ 危ない電話を判別

2014/12/3 17:39
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過去最悪のペースで被害が拡大している振り込め詐欺に対抗するスマートフォン(スマホ)向けのアプリが登場した。ウイルス対策ソフトなどを販売するマカフィー(東京・渋谷)は、スマホにかかってきた悪質な電話を撃退するアプリ「マカフィーセーフコール」を4日から提供する。

スマホに着信した番号が不審な番号だと着信を拒否したり「迷惑な着信の可能性があります」と画面上に警告を表示したりする=マカフィー提供

スマホに着信した番号が不審な番号だと着信を拒否したり「迷惑な着信の可能性があります」と画面上に警告を表示したりする=マカフィー提供

■悪用実績のある番号を検出

セーフコールは過去に詐欺電話や迷惑電話の発信元となっていた電話番号のデータベースをもっている。かかってきた電話番号を照らし合わせて該当した場合は「不審な番号」と警告を出したり自動的に着信を拒否したりする。OSに米グーグルの「アンドロイド」を搭載したスマホで利用でき、当初はKDDI(au)の契約者向けに提供。NTTドコモの契約者向けにも近く提供する予定だ。

セーフコールでは電話番号を「安全」「危険」「迷惑」「不明」の4種類に分類し、振り込め詐欺に使われた「危険」な番号は着信音を鳴らさず自動的に受信拒否する。悪質なセールスなど迷惑電話に使われた「迷惑」な番号は画面上に警告を出す。アプリ内のデータベースは定期的にインターネット上のサーバーと通信して最新データに自動更新する。スマホの電話帳に登録している番号は「安全」と表示するほか、データベースに未掲載の番号については利用者が手動で「拒否」「安全」いずれかのリストに登録できる。

不審番号データベースは情報システム開発を手掛けるトビラシステムズ(名古屋市)のものを活用した。同社は固定電話向けに外付けするタイプの迷惑電話撃退アダプターを3年前から市販している。アダプター利用者が拒否リストに登録した番号を集約する以外に、各地の警察からも不審番号リストの提供を受けて最新のデータベースを作成・更新してきている実績がある。なお、今回のスマホ版では利用者からの不審番号リスト収集は実施しないが「携帯電話会社などとの調整が付いた段階で機能を追加し、データベースの網羅性を高めたい」(マカフィー)とする。

スマホに電話がかかってくると、アプリ内のデータベースを参照して不審な番号か否かを判別。画面上に表示を出して注意を促す

スマホに電話がかかってくると、アプリ内のデータベースを参照して不審な番号か否かを判別。画面上に表示を出して注意を促す

警察庁によると、オレオレ詐欺や架空請求、還付金詐欺などを含む特殊詐欺の件数は2014年1~10月の累計で1万749件、被害総額は450億円に上り、いずれも前年同期を上回る過去最悪のペースとなっている。固定電話だけでなく携帯電話に直接掛けてきたり、携帯電話で話しながらATMでの操作を指示して振り込ませる手口がよく使われる。また「振り込め詐欺以外にも、投資用マンションの勧誘などの迷惑電話が携帯電話にかかるケースが増えている」(マカフィー)といい、通信会社と組んで早めの対策を促す。

セーフコールはKDDIのアプリ定額使い放題サービス「auスマートパス」(税抜き月額372円)の対象アプリとなり、同サービスの契約者は追加料金なく導入できる。ドコモからの提供方法は未定。

不審番号か否かの判断はデータベースを基に行われるため、詐欺グループが使い始めたばかりでデータベースに掲載前の番号は同アプリをすり抜ける可能性がある。また同アプリで不審番号かを照合できるのは、アプリを導入したスマホにかかってきた電話のみで、自宅の固定電話などにかかってきた電話番号をスマホで調べる機能はない。

(電子報道部 金子寛人)

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