日本の球場はポテト畑、米はおろしがね?

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2014/11/30 7:00
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「侍ジャパン―MLBオールスター」の日米野球で、ボールの違いが改めてクローズアップされていましたが、メジャーリーグと日本のプロ野球の間にはもう一つ大きな違いがあります。「土」です。メジャーに行く選手、来日する選手、ともに乗り越えなくてはならないのが土の違いの壁です。

京セラドーム大阪、東京ドーム、札幌ドーム、沖縄セルラースタジアム那覇。今回の日米野球ではいずれの球場でもマウンドを「メジャー仕様」の硬さにしていたようです。

硬い打席、げた履きのような違和感

日本からメジャーに渡った投手が「マウンドが硬くてフォームを崩した」という報道がたまにありますので、みなさんも疑問に思ったことがあるかもしれませんね。「そんなに違うものなの?」と。

実際、違います。私もアメリカに渡ったときはびっくりしました。日本のグラウンドに慣れた身からすると、コンクリートとまではいいませんが、スパイクの歯が刺さらないほど硬いのです。土壌が粘土質でぎゅっと締まっているのです。

日本のままのスパイクで向こうの打席に立つと、歯が刺さらず、まるでげたを履いているようではありませんか。思わず苦笑いしたものです。

打者ですら相当の違和感があるわけですから、投手はもっと大変でしょう。日本のマウンドは軟らかく掘れますので、自分のステップの穴を作り、それを利用しながら投げる面があります。

メジャーのマウンドはイニングが進んでも掘れませんし、足を踏み出した時の感じが全く異なってきます。日本の投手は特に体重移動を重視し、体全体を使って投げますから、影響は相当です。日本の投手の「マウンドが硬くて……」は決して言い訳ではないのです。

速さ増し、距離伸びるスライディング

野手としても攻守両面で、対応を迫られます。打席ではスパイクが刺さらず「げた履き感覚」、そこでスパイクの歯を短くすると、外野の守備についたときに芝生の奥まで届かず、滑ってしまいます。

攻守とも対応できるように、私はメーカーのミズノの担当者と相談しながら、それぞれの歯をV字に削ることで解決しました。打席できちっと地面をかみ、守備でも芝生できちんとスパイクが利くような形状がそれだったのです。

中西部の球場は芝が長いといった、メジャーの球場には地域それぞれの特徴もありますので、こうした対応策は不可欠でした。

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