ICTで歩行者の渋滞回避 未来交通、東京五輪で活躍へ

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2014/12/3 7:00
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日経BPクリーンテック研究所

2020年開催の東京五輪では、海外および国内の地方からの旅行者が東京近郊に集まる。そこで注目されている課題の一つが、土地に不慣れな人、高齢者、身体的ハンディキャップがある人などでも、安全かつスムーズに、移動できる環境を作ることである。

この快適な人の移動に向けた取り組みが、国内で始まっている。ICT(情報通信技術)の力を使って、移動しやすい環境を目指すもので、東京五輪向けというわけではないが、観光客の移動支援を視野に入れたものであることに違いはない。

具体的な事例には、京都市が取り組んでいる「未来交通」がある。同市は、2010年に「歩くまち・京都」憲章を発表。「人が行き交うことが街を活性化させる源泉であり、京都にふさわしい移動方法は、クルマではなく歩くことを中心としたものである」という考えに基づいて、公共交通優先の生活を実現しようとしている。

2014年8月には、ロームや島津製作所、堀場製作所など京都の企業、富士通、NEC、日本IBMといったIT企業などと共に「京都未来交通イノベーション研究機構」を立ち上げた。研究活動を通じて、1.市民や観光客の移動の安全性・快適性・利便性の向上、2.経済・地域社会の活性化、3.京都の2030年代の交通社会の具現化――を目指すという。

■中核は高度化した乗り換え案内

未来交通に向けた取り組みのうち、既に形になっているものに、歩くまち・京都の乗り換え案内システム/スマートフォン(スマホ)アプリ「バス・鉄道の達人」がある(図1)。

図1 「歩くまち・京都」の一環として運営されているバス・鉄道ナビのサイト。バス・鉄道の乗り換え検索のほか、地図を使った乗り換え・経路検索、テーマ別の観光案内などのサービスがある

図1 「歩くまち・京都」の一環として運営されているバス・鉄道ナビのサイト。バス・鉄道の乗り換え検索のほか、地図を使った乗り換え・経路検索、テーマ別の観光案内などのサービスがある

バス・鉄道の乗り換え検索のほか、地図を使った乗り換え・経路検索、テーマ別の観光案内などのサービスを提供している(図2)。さらに、回遊ルートの推薦、見どころ一覧、イベント案内などのサービスもある。

図2 観光客向けに地図を使った経路案内を提供。地図上で出発地と目的地をビジュアルに指定して経路を検索できる

図2 観光客向けに地図を使った経路案内を提供。地図上で出発地と目的地をビジュアルに指定して経路を検索できる

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