「ネット愛」でつながるか KDDIの新構想「Syn.」
ブロガー 藤代裕之

(3/3ページ)
2014/11/21 7:00
保存
共有
印刷
その他

森岡氏は「山手線のようなもの。いつも使う最寄り駅はあって他の駅も使うようになる。自分がスマホで見るサービスの動線が変わってきたのを実感している」という。「(Web2.0の議論が盛り上がった)2005年ごろの感覚と同じで、新しい時代が来ている。PCからスマホに変わるワクワク感があって、リセットされるんじゃないかなと思っている。そのときに何かが起きるのを見てるんじゃなくて、手をあげた人間がリードするのは歴史が証明している」と期待する。

「Syn.」を発表したKDDIの森岡担当部長

「Syn.」を発表したKDDIの森岡担当部長

栗栖氏は「はてなとしては、もっとわけの分からないことをやっていきたい。混沌としていたほうが面白いことが生まれる。Syn.というプラットフォームで、スマホという端末の上ではてなができることが何かあるので、やっていきたい」と意欲を見せる。

だが、具体的な取り組みは各社が参加したSyn.協議会で話し合われることになっており、両者の考えは現時点では構想にとどまる。Syn.の取り組みがどうなるのか正直なところ分からない。中心のないSyn.の取り組みは、ユーザーから見れば分かりにくいし、キャリアが選んだサービスの押し付けになりかねない。ユーザーに価値ある情報を届けることができるのか、それとも残念な結果に終わるのか、参加各社も含めた「ネット愛」が試される。

藤代裕之(ふじしろ・ひろゆき)
ジャーナリスト・ブロガー。1973年徳島県生まれ、立教大学21世紀社会デザイン研究科修了。徳島新聞記者などを経て、ネット企業で新サービス立ち上げや研究開発支援を行う。法政大学社会学部准教授。2004年からブログ「ガ島通信」(http://gatonews.hatenablog.com/)を執筆、日本のアルファブロガーの一人として知られる。
  • 前へ
  • 1
  • 2
  • 3
保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]