「ネット愛」でつながるか KDDIの新構想「Syn.」
ブロガー 藤代裕之

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2014/11/21 7:00
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スマートフォン(スマホ)時代の新たなコンテンツ流通の取り組みとして注目を集めるKDDIのSyn.(シンドット)構想。個性的なサービスを展開する12社が連携し、ユーザーに情報を届ける仕組みをけん引するKDDIの新規ビジネス推進本部森岡康一担当部長は意外な言葉を口にした。それは「ネット愛」だ。

■ネット好きを集めたい

KDDI新規ビジネス推進本部の森岡康一担当部長(左)とはてなの栗栖義臣社長

KDDI新規ビジネス推進本部の森岡康一担当部長(左)とはてなの栗栖義臣社長

「覇権(を握ること)は考えてない。ネット好きな人が集まれば化学反応が起きるんじゃないか」。IT(情報技術)系企業が多く拠点を構える渋谷にそびえる複合ビル「ヒカリエ」の会議室で、ヤフー、フェイスブックとネットの最前線を渡り歩いた森岡氏が熱く語り始めた。

Syn.は、連携する12社のサービスに、相互のサービスへリンクした共通メニューを用意してユーザーの利用を促進する。広告配信やサービス連携なども行う。

ガラケーではドコモのiモード、PCネットではヤフーが大きな存在感があった。ユーザーはそれぞれのトップページを経て、望むサービスを利用する場面が多かった。それに対して、スマホ時代はサービスの群雄割拠の状態だ。そんな先入観をもって臨んだら森岡氏の話は意外に聞こえるだろう。

「こういう構想は地道に温めるもの。いきなりやって、いきなりもうかるものではない。ネットのことが好きで、地道にやっているサービスを知ってもらいたいんですよ。例えば、ジョルテ(運営会社ジョルテ)。カレンダーで世界を変えるってやばいですよ」

確かにSyn.には特徴あるサービスが並ぶ。化粧品を中心とした口コミサイトの@コスメ(アイスタイル)、音楽やコミックを扱うニュースメディアのナタリー(ナターシャ)、生活に役立つ課題解決のハウツーを集めるナナピ(nanapi)などだ。独自コンテンツの制作やユーザーと一緒にコンテンツを作るサービスに地道に取り組んでいる。

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