グーグルやアップル 「使命感」が違い生み出す
林 信行(ITジャーナリスト/コンサルタント)

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2014/11/23 7:00
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検索サービスから地図の提供、スマートフォン(スマホ)用の基本ソフト(OS)、自動運転車など多種多様な事業を手がける米グーグルだが、この会社をひとつにまとめているのは創業以来のミッションステートメント、つまり同社の「使命」を唱った文章だ。

「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」というのが、それだ。一見バラバラに見える各種事業を進めるか否かも、このミッションステートメントが基準になる。

■アップルのCM「Think different.」

はやし・のぶゆき 最新の技術が生活や文化に与える影響を23年にわたり取材。マイクロソフトやグーグルのサイトで連載を執筆したほか、海外メディアに日本の技術文化を紹介している。東京都出身。

はやし・のぶゆき 最新の技術が生活や文化に与える影響を23年にわたり取材。マイクロソフトやグーグルのサイトで連載を執筆したほか、海外メディアに日本の技術文化を紹介している。東京都出身。

米アップルにはこうした宣言文はないが、故スティーブ・ジョブズ氏が同社に戻った後、1997年に作られた「Think different.」というCMの詩は、これにかなり近い。枠にとらわれず情熱を持って挑戦を続けたクレイジーな人々が、世界を変え「人間を前進させた」とうたう同CMだが、実はこれにはテレビで流れたものとは別の長いバージョンがあり、そちらでは「我々はこうした人々のための道具をつくる」とアップルの使命を掲げている。

英国の作家サイモン・シネックは、以前TEDxというイベントで「優れたリーダーはどうやって行動を促すか」というテーマで講演をした。アップルのような違いを生み出す会社は、どこが他と違うのかを分析したものだ。

多くの企業は次は何をつくるか、どうやってそれまでの製品や競合との違いを打ち出すか、を出発点に考える。違いを生み出す会社はそうではない。会社の核をなす価値、つまり「なぜ、我々の会社はこの世にあるのか?」から考え始めるというのだ。アップルであれば「我々は世界の人々を前進させる」と考え、どうやったらその価値に寄り添いながら良い製品ができるかを考える。

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