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最多勝、新人王…かつて輝いた男たちのトライアウト
編集委員 鉄村和之

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2014/11/15 7:00
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輝きをもう一度――。プロ野球で戦力外通告を受けた選手が再起をかける「12球団合同トライアウト」が9日、静岡・草薙球場で行われ、投手34人と野手25人の計59人が参加した。20代前半の若手選手の中に混じって、かつての最多勝や新人王、巨人の開幕投手を務めた選手の姿も。実績のある彼らがプライドをかなぐり捨てて挑んだ"敗者復活戦"の様子を追った。

トライアウトの前にリラックスした表情で話す藤井

トライアウトの前にリラックスした表情で話す藤井

セ・リーグ、01年最多勝の藤井

生き残りへ、懸命のアピールをしようとする選手たちの気持ちが天に通じたのだろうか。朝からの雨で、一時は室内練習場で行うことが発表されたが、次第に天候が回復。当初予定より30分遅れで、本球場でトライアウトは実施された。

「これがプロとして最後になるかもしれないのに、室内だとちょっと寂しかったが、外でやれることになってよかった」

本番前のウオーミングアップで、リラックスした表情で語ったのが藤井秀悟だった。ヤクルト時代の2001年に14勝8敗をマークしてセ・リーグの最多勝に輝いた左腕。08年に日本ハムに移籍した後、巨人、DeNAと渡り歩き通算83勝(81敗)を挙げている。昨年はDeNAで11年ぶりの完投勝利を挙げるなど6勝5敗の成績を残したが、37歳となった今季は1軍登板ゼロ。10月3日に球団から戦力外通告を受けた。

「今シーズンは悔しい思いでいっぱいだった。まだまだやれる、勝負できると思っている。トライアウトというチャンスがあるなら受けようと思った」

自宅近くで壁当てをすることも

1回目のトライアウトはいまひとつの内容だった藤井

1回目のトライアウトはいまひとつの内容だった藤井

横須賀市にあるDeNAのグラウンドで仲間を見つけてトレーニングに励んだほか、誰も練習パートナーが見つからないときは、まるで小学生のように自宅近くで1人で壁当てをすることもあったという。「投手なので肩さえ動かしておけばいいから。1日、1日を無駄にしないように」

満を持して臨んだトライアウトだったが、結果は四球、二ゴロ、四球、二ゴロといまひとつ(カウント1-1からのスタートという特別ルールで実施)。「こういう場だし、打者も打ちたかっただろうが、四球という結果は申し訳ない。満足はしていないが、(準備はしてきたので)やりきったかな。(昨夏に左肘を痛め)藤井はもう投げられないんじゃないかとも見られていたが、ちゃんと投げられるということは見せられたと思う」と淡々と振り返った。

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