日産が大躍進 エコカー、米西海岸で地殻変動
日経エコロジー編集部 大西孝弘

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2014/11/15 7:00
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エコカー先進地域ともいえる米カリフォルニア州で地殻変動が起きている。カリフォルニア州大気資源委員会(CARB)は10月17日、今年9月末まで1年間における自動車各社の排ガスゼロの車種(ZEV)規制への対応について公表した。今年は前年までと顔ぶれが大きく変わり、規制に伴う排出枠の売り手では首位の交代が起きた。

カリフォルニア州は自動車メーカーに、販売台数の一定割合を電気自動車(EV)などZEVとするよう義務付ける規制を導入している。基準未達のメーカーは罰金を払うか、超過で達成するメーカーから「ZEV排出枠(クレジット)」を購入しなければならない。

排ガスゼロ車のクレジット売買の上位3社
前年(2013年9月末までの1年間)

米テスラ・
モーターズ
トヨタ
自動車
スズキ
1,31150741

米ゼネラル・
モーターズ
米クライスラーホンダ
876551323
本年(2014年9月末までの1年間)

日産自動車テスラ・
モーターズ
伊フィアット
663650235

独メルセデス
・ベンツ
ホンダクライスラー
663542237

その時々の需給環境や相場にもよるが、基本的にはエコカーの販売が好調な企業がクレジットの売り手に回り、EVなどをもたない企業が買い手のリストに掲載される。CARBは1年に一度、その状況を発表しており、エコカー販売の先行指標として各社はその結果を注視している。

2013年9月末までの1年間はEV専業の米テスラ・モーターズが圧倒的な首位だった。だが昨年まで25クレジットの販売にとどまっていた日産自動車が、今年は663クレジットの販売とテスラを僅差で抜き、首位に躍り出た。

日産は同州でEV「リーフ」の販売を伸ばし、ZEV規制の基準達成に余裕が出てきたとみられる。また伊フィアットが3位に入った。

これは筆者がカリフォルニアで定点観測したデータに近い。今年6月上旬、一定時間内に同州の高速道路を走行するEVの台数をカウントした。結果はリーフが圧倒的に多く、次にテスラの「モデルS」、フィアットの「500e」という順番だった。

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