列車運行しながらトンネル解体 東西線で世界初の工事
東西線を大改良(下)

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2014/11/28 7:00
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■中からは見えないトンネル解体

工事は南砂町駅と同様、まず既存のトンネルの外側に地下連続壁を構築。既存のトンネルの下も含め、地盤の改良を行った上で周囲の掘削を進めていく。地下連続壁は永代通りのほぼ両側に設ける形となるが、道路交通への影響を防ぐため、片側ずつ施工する計画だという。

既存のトンネルの両側に地下連続壁ができ、掘削が始まると、いよいよシールドトンネルの解体に向けた準備が始まる。シールドトンネルはセグメントと呼ばれる部品を組み立てて壁面を造っているため、セグメントを撤去する前に防護のための仮の壁を内側に設置。トンネルの周囲を掘削したのち、防護壁の外側にあるセグメントを取り外していく。

このため、セグメントを取り外す過程を利用者が見ることはできないが、防護壁が造られる段階で工事の進み具合をうかがい知ることはできる。

既存のシールドトンネルの外側に地下連続壁を設けて掘削を進め、シールドトンネルを解体する(東京メトロの資料を基に小佐野カゲトシが作成)

既存のシールドトンネルの外側に地下連続壁を設けて掘削を進め、シールドトンネルを解体する(東京メトロの資料を基に小佐野カゲトシが作成)

セグメントの撤去が終わり、防護の壁が取り外されると、いよいよ広くなった地下空間が利用者の目に触れることになる。シールドトンネルが解体されると、現在は中野方面と西船橋方面に分かれているホームがつながり、幅は3mから12mに拡大。既存の西口側エスカレーターはホームから改札階まで上る際に1回乗り換える必要があるが、新たに改札階まで直通のエスカレーターもホーム中央寄りに2カ所設けられる。

[左]約70mにわたってシールドトンネルを解体するホームの中野寄り。トンネル壁面に見えるセグメントを撤去する際には、内側に防護壁が造られる
[右]現在は改札とホームを行き来するためにエスカレーターを乗り継ぐ必要があるが、新たに設けられるエスカレーターは改札階とホームを直結する

[左]約70mにわたってシールドトンネルを解体するホームの中野寄り。トンネル壁面に見えるセグメントを撤去する際には、内側に防護壁が造られる
[右]現在は改札とホームを行き来するためにエスカレーターを乗り継ぐ必要があるが、新たに設けられるエスカレーターは改札階とホームを直結する

木場駅の上を通る永代通り。2014年10月末時点では、写真左側周辺で工事に向けた準備を行っている

木場駅の上を通る永代通り。2014年10月末時点では、写真左側周辺で工事に向けた準備を行っている

木場駅の工事は、施工者は鹿島・鉄建・銭高組JV(共同企業体)に決まっているが、まだ駅本体の工事には着手していない。2014年10月末時点では、工事の際に支障となる水道管や下水道などのライフライン移設を行っている段階という。同駅は2019年度の供用開始を予定しており、工事の総額は約200億円となっている。

■2020年代には混雑緩和なるか

改良工事は他の3駅でも進んでいる。茅場町駅は日比谷線との乗り換えがスムーズになるよう、ホームを西船橋寄りに約40m延伸し、日比谷線の中目黒方面ホームへ通じる階段・エスカレーターを新設。中野方面行きの電車は停車位置をずらし、ホーム上の混雑緩和を図る。完成は2018年度の予定だ。

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