2019年4月22日(月)

北海道新幹線、「昆布トンネル」を掘削開始

2014/11/9付
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日経コンストラクション

北海道新幹線の昆布トンネル掘削開始に向けて2014年11月9日、施工者の鉄建・アイサワ工業・福津組・西江建設JVが主催で安全祈願祭を開催する。掘削は12月上旬に始める予定だ。2035年度の開業を目指す新函館北斗駅―札幌駅区間で、2014年8月に掘削が始まった村山トンネルに次いで2カ所目の掘削となる。

北海道ニセコ町内に築く昆布トンネルは、鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)が設計を担当。延長は10.41kmで、標準的な内空断面は約70平方メートルになる。北海道新幹線では長万部(おしゃまんべ)駅と倶知安(くっちゃん)駅とを結ぶ区間に5本のトンネルを構築する。この区間で昆布トンネルは延長15.56kmの内浦トンネルに次いで2番目に長いトンネルになる。

北海道新幹線の概要。昆布トンネルが位置するのは長万部駅と倶知安駅の間で内浦トンネルの北側になる。(資料:鉄道建設・運輸施設整備支援機構)

北海道新幹線の概要。昆布トンネルが位置するのは長万部駅と倶知安駅の間で内浦トンネルの北側になる。(資料:鉄道建設・運輸施設整備支援機構)

鉄道・運輸機構は、昆布トンネルの工事を2分割して発注した。12月から掘削開始を予定する工事はそのうちの一つで、名称は「昆布トンネル(桂台)他」工事。総合評価落札方式で、119億1900万円(以下も税別)の予定価格に対し、鉄建JVが106億2900万円で落札した。

この工事では、新函館北斗駅側の坑口から4.8kmをNATM工法で掘削し、坑口付近には切り土や盛り土で長さ25mの路盤を築く。工期は99カ月間。工事用の道路や仮設のヤードの工事を2013年12月に着手し、22年3月に完成する予定だ。

トンネルの掘削で発生する土砂は約60万立方メートルにおよぶ。掘削土はニセコ町に隣接する蘭越(らんこし)町の町営牧場の盛り土に利用する。

昆布トンネルの札幌駅側の5.61kmの工事について鉄道・運輸機構は、「昆布トンネル(宮田)他」工事として2014年度の第4四半期に入札を実施する予定。この工事の工期も99カ月間になる見通しだ。

北海道新幹線は、新青森駅から札幌駅までの約360km(線路延長、以下同)をつなぐ。先行して整備が進む新青森駅から新函館北斗駅までの区間は、2016年3月に開業する予定だ。2014年11月1日には北海道木古内町の木古内駅構内でレール締結式を開催し、同区間に敷設した約149kmのレールがすべてつながった。

(ライター 山崎一邦)

[ケンプラッツ 2014年11月7日掲載]

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